どもっす。林岳彦です。ファミコンソフトの中で一番好きなのは『ソロモンの鍵』です*1。 さて。 今回は、因果関係と相関関係について書いていきたいと思います。「因果関係と相関関係は違う」というのはみなさまご存知かと思われますが、そこをまともに論じていくとけっこう入り組んだ議論となります。 「そもそも因果とは」とか「因果は不可知なのか」のような点について論じるとヒュームから分析哲学(様相論理)へと語る流れ(ここのスライド前半参照)になりますし、統計学的に因果をフォーマルに扱おうとするとRubinの潜在反応モデルやPearlのdo演算子やバックドア基準(ここのスライド後半参照)の説明が必要になってきます。 その辺りのガッツリした説明も徐々に書いていきたいとは考えておりますが(予告)、まあ、その辺りをいちどきに説明しようというのは正直なかなか大変です。 なので今回は、あまり細かくて遭難しそうな話には
リチャード・ファインマンとビル・ゲイツ ー空想の対話ー 原著: Hasan Zillur Rahim 翻訳*1: 市野 悠 目次 Introduction: ファインマンとの出会い. Page 1: 物理学を飛び出すファインマン. Page 2: 物理とコンピュータ. Page 3: ソフトウェア設計,オブジェクト指向.生物工学. Page 4: 学問とは何か?ファインマンの夢とゲイツの野望. この翻訳文書について これは,Hasan Zillur Rahim: Richard Feynman and Bill Gates An imaginary encounterを,著者の許可を得て翻訳・公開するものです.著作権はHasan Zillur Rahimにあります.出版,商用利用をしてはいけません. 邦訳についての全責任は訳者にあります.日本語訳中の誤植・間違いに気付いた方はページ下段のメ
Objective-C Automatic Reference Counting (ARC)¶ About this document¶ Purpose¶ The first and primary purpose of this document is to serve as a complete technical specification of Automatic Reference Counting. Given a core Objective-C compiler and runtime, it should be possible to write a compiler and runtime which implements these new semantics. The secondary purpose is to act as a rationale for wh
社会学者・宮台真司さんの著書の中で、わたしがもっとも影響を受けた一冊「終わりなき日常を生きろ」。そこには「さまよえる良心」と「終わりなき日常」という2つのキーワードが語られている。いわば、それは、80年代半ばから今日まで延々と続く「漠然とした不安」という日本社会の克服しがたい病理のようでもある。今から13年前に書かれたこの本で、宮台さんはすでに「システムに依存して生きることの危うさと愚かさ」を暗に予言している。—終わらない日常を生きるとは、スッキリしない世界を生きることだ。何がよいのか悪いのか自明ではない世界を生きることだー「終わりなき日常を生きろ」より抜粋)。原発、放射能、エネルギー、経済、生活・・・と、今、わたしたちはまさに何をどう考えるべきか自明ではないどころか、学者も政治家も専門家も誰も正しい答えなどわからない現実の渦中にいる。だからこそ今、聞いてみたい。わたしたち一人一人が持つべ
1+2と1+1 森毅さんが書いていたのだったかな? 「1+2はできるが、1+1はできない子」の話を読んだことがあります。ちゃんとは憶えてないのですけど、だいたい次のようなことだったかと: 大人:まず1があるだろう。 子供:うん。 大人:そこに2を持ってきて。 子供:うん。 大人:一緒にしたらいくつだ? 子供:3 と、1+2=3はOK。 大人:まず1があるだろう。 子供:うん。 大人:そこにまた1を持ってきて。 子供:えっ、1はさっき持ってきちゃったから、もうないじゃん。 大人:別な1を持ってくる。 子供:別のだったら、1じゃないでしょ。 僕も似た感覚を持ったことがあるので、この子の発想は理解できます。計算結果を出す前に、計算式を組み立てるとして、そのとき、□+□ のようなテンプレートを考えましょう。また、このテンプレートとは別に、(一桁の数に限定して)1から9の数が書いてあるカードがそれぞ
コレオグラフライフとは ーー CHOREOGRAPH LIFE(コレオグラフライフ)……コレオグラフっていう言葉って、比較的聞き慣れない言葉ですよね。しかし、森田さんはご自身の代名詞のように公式サイトや、イベントなどにこの名称を使っていらっしゃいます。それについての森田さんの思い入れを、今日はわかりやすく教えていただければと思います。 森田 「計」という字は、ある意味で近代以降の社会を特徴づける字だと思います。計画、設計、計測、計量……「計」という字を含む熟語は無数にありますが、どれをとっても、そこには未来あるいは未知を、現在あるいは既知のなかに回収してしまおう、という発想があるように思います。本来予測不可能な未来を、予測可能性の中に回収して制御してしまおう、と。 で、そういう発想に抗おうというか、「計」の思想とは違った行き方もあるんじゃないかっていう気持ちを、僕は“コレオグラフ”という概
[左]宮台真司さん(社会学者、首都大学東京教授)、[右]安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス) ピースボートに乗ってみた理由 安藤: こんにちは。今日は「安藤美冬流 21世紀の歩き方」の第4回のゲストとして、社会学者の宮台真司さんにお越しいただいています。 宮台: こんにちは。よろしくお願いします。 安藤: 私、これまでにいろいろな本を読んできたんですけど、最近読んだ中では、宮台さんの『きみがモテれば、社会は変わる。』が圧倒的に面白かったんです。 宮台: あの本の原稿は、行く先々に編集者が張りついてきて、僕がちょっとずつ書いて渡していったという・・・。まさにノマド流でできた本ですね(笑)。 安藤: ハハハ。 宮台: どこに行っても編集者が待ち構えているので困りました。 安藤: そういえば宮台さん、一昨日までピースボートに乗船されていたんですよね。 宮台: はい。親友のK DUB
この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。脚注を導入して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2019年4月) 解析学におけるシュワルツ超函数(シュワルツちょうかんすう、英: distribution; 分布)あるいは超函数(英: generalized function; 広義の函数)は、函数の一般化となる数学的対象である。シュワルツ超函数の概念は、古典的な意味での導函数を持たない函数に対しても微分を可能とする。特に、任意の局所可積分函数は超函数の意味で微分可能である。シュワルツ超函数は偏微分方程式の弱解(広義の解)の定式化に広く用いられる。古典的な意味での解(真の解)が存在しないか構成が非常に困難であるような場合でも、その微分方程式の超函数解はしばしばより容易に求まる。シュワルツ超函数の概念は、多くの問題が自然に解や初期
私が大学生の時に、読書の仕方を変える1冊の本に出会いました。それは、呉 智英の「読書家の新技術」です。この本の中では、読書をするにあたって1.何を読むか(良書、目的本の探索方法)、2.どう読むか(読書速度、原点の読み方)、3.本を吸収する(本の内容を咀嚼し自分のものにする)、など効率的な読み方が紹介されていました。 私が最も影響を受けたのが、「本を吸収する」方法でした。今でこそ、書評をブログに書いてアウトプットすることによって吸収作業を行っていますが、以前は「読書カード」を作ってそれに記録をとることによって内容の咀嚼をしていました。 読書カード 読書カードとは、つまりは本1冊につての“まとめのメモ書き”です。著者いわく「そのカード1枚で、本の全体像、覚えておきたい事がわかる」もので、「原則1冊1枚で凝縮技術の練習をする」ためのものです。当時は、書籍に関するデータをカードにまとめるという習慣
研究室用に書いた文書を転載します。主に工学系(コンピュータサイエンス系)分野の査読付き学会や論文誌に投稿することを想定しています。 以下は論文を書くときに個人的に気をつけていることです: メッセージをシンプルに:要するに何が言いたいのかが一言でサマライズできていること。記憶に残ること。 メッセージが伝わらないと、そもそも査読で落とされるし、たとえ学会で発表できたとしても誰も覚えていてくれない。実際、国際学会でも発表論文の多くが誰にもリファーされず、翌年になると忘れられている (どんな論文がどのくらい参照されているかはGoogle Scholar, Microsoft Academic Searchなどでわかる)。 問題はなにか・なぜこの問題が重要なのか・問題の原因は何か・どんな解決案を提案するのか・その効果は本当か・他にどんな研究があるか(なぜそれらの既存研究ではだめなのか)・誰のために役
「文は人なり」などと言うが、正しくないばかりか実用的でもない。 人が文章にできることは、考えていることのごく一部でしかない。 まして人となりなどは、言葉にするには豊かすぎるし深すぎる。 1.自己表現なら他でやれ 書きたいことなど書くな。感想も書くな。オリジナリティなどくそくらえ。 ただ書かなければならないことだけを書け。 書いている間だけは、そういう「機械」になれ。 これだけで書く速度も、読みやすさも3割増しになる。 もともと人は、書き付けた言葉を前にして「こんなの私じゃない」という違和感を繰り返し受け入れることなしには、一言だって書くことはできない。 あなたが書いた文章は、あなたではない。 いいかげん目を覚ませ。 このことが理解できない限り、誰のアドバイスも添削も、あなたは受け入れることができないだろう。 そういう人は、つまるところ、他人に見せる文章を書く資格が無い。 2.仮面をかぶれ
書き物をしていて煮詰まっているという人には、いつもする話があるから、今日はそれを紹介しよう。 レヴィ=ストロースはこんな風に書く。 「私のなかには画家と細工師がおり、たがいに仕事を引き継ぐのです。 カンバスに向うまえにデッサンをする画家のように最初の段階では、まず書物全体の草稿をざっと書くことからはじめます。 そのさい自分に課する唯一の規律は決して中断しないことです。 同じことを繰り返したり、中途半端な文章があったり、なんの意味もない文章がまじっていたりしてもかまいません。 大事なのはただひとつ、とにかくひとつの原稿を産み出すこと。 もしかしたらそれは化物のようなものかもしれませんが、とにかく終わりまで書かれていることが大切なのです。 そうしておいてはじめて私は執筆にとりかかることができます。そしてそれは一種の細工に近い作業なのです。 事実、問題は不出来な文章をきちんと書き直すことではなく
2013年3月23日 ライフハック 今、あなたは自分の人生に満足していますか?もしそうでないなら、今回の記事が役に立つかもしれません。より素敵な人生を送るためのライフハックです。SEOに疲れたとき、1pxのズレで残業したとき、納期から逃げたくなったとき(※どっかで聞いたなそのフレーズ)に、ぜひ読んでみてください! ↑私が10年以上利用している会計ソフト! Webクリエイターボックスを始めた理由 実は約一年前、毎日なんだか退屈だな…と思っていたときに、今回紹介する「100 Ways To Live A Better Life」という記事を見て、ブログを始める決意をしたのでした。落ち込んでいたり、私と同じく退屈している友達がいればこの記事を見せていました。その友人の中には仕事をやめる決心がつき、バンクーバーでも有名な大手の会社に入社したり、海外に引越たり、結婚を決意したりと、彼らがなにかを始め
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