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ブックマーク / www.keisoshobo.co.jp (15)

  • ラッセルの哲学[1903-1918] - 株式会社 勁草書房

    ラッセルが20世紀初期に論じたセンスデータ論は、当に命運が尽きたのか。その議論に精緻な深みを読みとった著者が、既存の解釈を徹底的に破壊し、新たな視点から一貫した体系の提示を試みる。さらに著者自身の議論によって新たな概念を導入し、センスデータ論をひとつの世界像として完成させる、渾身の作品。 まえがき Ⅰ 論理的原子論―「ないもの」と実在 第1章 前史―『数学の諸原理』の存在論 1.1 関係の実在性をめぐる論争 1.2 『数学の諸原理』の意味論と存在論 1.3 『数学の諸原理』の存在論の問題点 第2章 「不完全記号」の学説 2.1 記述理論 2.2 無クラス理論とタイプ理論 2.3 多項関係理論 2.4 『外界の知識』以降の不完全記号の学説 2.5 「不完全記号」概念にまつわる注意点 第3章 論理的原子論の体系 3.1 実在の秩序 3.2 「ないもの」の秩序とその構成 3.3 不完全記号の学

    ラッセルの哲学[1903-1918] - 株式会社 勁草書房
  • ダメットにたどりつくまで 金子洋之著

    マイケル・ダメットは1925年生まれ、イギリスの哲学者。ダメットの主張は「反実在論」と呼ばれる。彼の着想は従来の実在論―反実在論の論争とは違うところにある。この論争を外的世界についての言明に対してどのような意味論を採用するかをめぐる論争と捉えるのである。膨大な数の著作でなされる議論の相互関係を分り易く解説する。 序 論 ダメットの構想 第一章 背景としてのフレーゲ哲学 1 プラトニズム 2 フレーゲのプラトニズム 3 プラトニズム・言語論的転回・反実在論 第二章 直観主義から反実在論へ 1 ブラウワーの直観主義 2 直観主義論理の形成 3 反実在論の論理は何であるべきか 第三章 論理の改訂はいかにして可能か 1 演繹の正当化 2 全体論的言語観と分子論的言語観 3 全体論はなぜ改訂主義を阻むのか 4 全体論の問題点 第四章 ダメットの直観主義 1 真理概念の認識超越性 2 習得論証 3 表

    ダメットにたどりつくまで 金子洋之著
  • 存在しないものに向かって グレアム・プリースト著 久木田 水生訳 藤川 直也訳

    哲学的に異端とされ、ラッセルとクワインによって息の根を止められたと考えられていた「マイノング主義」。信念や崇拝などの志向的状態がサンタクロースやゼウスといった存在しない対象についてのものでありうるとするこの立場を、書では論理的・説得的に理論づけ、志向性の問題に明確な解答を与える。新マイノング主義の最重要文献。 6章が面白かったです。(女性 33才 公務員臨職) 日語版へのはしがき はしがき 第I部 志向性の意味論 第1章 志向性演算子 1.1 序:志向性 1.2 演算子と述語 1.3 世界意味論 1.4 非存在主義:その概略 1.5 可能世界と不可能世界 1.6 否定 1.7 開世界 1.8 結論 1.9 テクニカルな付録 第2章 同一性 2.1 序:同一性と志向性 2.2 同一性を付け加える 2.3 逆説家エウブリデス 2.4 フードを被った男のパラドクス 2.5 記述と固定指示子

    存在しないものに向かって グレアム・プリースト著 久木田 水生訳 藤川 直也訳
  • 現代哲学のフロンティア 神野慧一郎編

    蒙昧と空語を排除し、理性と事実に訴えた議論をめざす、主に関西の英米哲学の研究集団〈科学哲学コロキウム〉。知識論、言語哲学、心の哲学などに見る最前線のテーマ。 まえがき I 知識論 第一章 知覚による知識[土屋純一] 第二章 視覚と実在[神野慧一郎] 第三章 科学的実在論[小林道夫] II 言語哲学 第四章 意味とコミュニケーション[伊藤邦武] 第五章 指示と意味――反フレーゲ的意味論の展開[美濃正] III 心の哲学 第六章 心は脳に還元されるか[土屋盛茂] 第七章 私と行為[中才敏郎] IV 方法論 第八章 理論の還元は可能か[内井惣七] あとがき 事項索引 人名索引

    現代哲学のフロンティア 神野慧一郎編
  • 言語哲学 W.G.ライカン著 荒磯敏文 訳 川口由起子訳 鈴木生郎訳 峯島宏次訳

    言語哲学は20世紀を通して哲学の焦点の一つであったが、1960年代以降、とりわけ大きな進展をみせた。書は言語哲学の領域を四つに分けて概説したものである。第I部はラッセルと最近のクリプキの理論、第II部は書の中核をなす意味の理論、第III部は言語行為論と語用論、第IV部はメタファー論である。 序文 第1章 意味と指示 あらまし 意味と理解 意味の指示説 まとめ・問題・文献案内・注 I 指示の理論 第2章 確定記述 あらまし 単称名 ラッセルの記述の理論 ラッセルの理論への反論 ドネランの区別 照応 まとめ・問題・文献案内・注 第3章 固有名:記述説 あらまし ラッセルの名前の省略説 最初の反論 サールの「記述の束説」 クリプキの批判 まとめ・問題・文献案内・注 第4章 固有名:直接指示と因果―歴史説 あらまし 可能世界 固定性と固有名 直接指示 因果―歴史説 因果―歴史説の問題点 自然種

    言語哲学 W.G.ライカン著 荒磯敏文 訳 川口由起子訳 鈴木生郎訳 峯島宏次訳
  • 原因と理由の迷宮 一ノ瀬 正樹著

    前半一・二章で、不確実性の内実をなす「確率」と「曖昧性」を主題にする。後半では前半の議論を原因と理由の二つのタイプ(過去言及と未来包含)に応用する。つまり第三章では過去言及タイプである「歴史認識」を取りあげ、第四章では未来包含タイプの「仮説の確証」の場面に即して検討する。全三部作の第二弾。 まえがき 序 章 不確実性の認識論 call and response 1 原因なのか理由なのか 2 「なぜならば」文の響き 3 「呼びかけと応答(コール・アンド・リスポンス)」 4 不確実な「応答(リスポンス)」 第一章 確率の原因 a tempo primo 1 意識の迷い 2 過去的出来事の確率 3 確率概念の多様 4 確率1のミステリー 5 確率の崩壊 6 ポパーの遺産 7 ハンフリーズのパラドックス 8 過去についての決定論 9 確率1の遡行的割り振り 10 「ニューカム問題」と決定論 第二章

    原因と理由の迷宮 一ノ瀬 正樹著
  • 物理世界のなかの心 J.キム 著 太田雅子 訳

    心的因果とは、心の働きが原因となって行動や他の出来事を惹き起こすことを指す。このごく当たり前の想定を自然科学的な世界理解と整合させるのは、思いのほか難しい。書では、両者を調停しようとする折衷的な立場が必ず破綻することを示し、心的因果を支持することは不可能だと論じる。徹底した物理主義一元論に何を学ぶか。 序 第一章 心身問題──われわれは今どこにいるのか 1 スーパーヴィーニエンス・実現・創発 2 スーパーヴィーニエンスは心身の理論ではない 3 階層モデルとメレオロジカルなスーパーヴィーニエンス 4 物理的実現説 5 物理的実現説は心身スーパーヴィーニエンスを説明する 第二章 心的因果の多くの問題 1 心的因果の三つの問題 2 スーパーヴィーニエンス論法、あるいはデカルトの報復 3 サール、フォーダー、スーパーヴィーニエンス論法 4 二階の性質についてのブロックの気がかり 第三章 心的因果

    物理世界のなかの心 J.キム 著 太田雅子 訳
  • フレーゲ哲学の最新像 岡本賢吾 編 金子洋之編

    『算術の基礎』のアイデアをもとにフレーゲの論理主義の再評価をはかる「新フレーゲ主義者」の論文を中心に、フレーゲを新しい視点から捉えた重要論文を精選した。 文脈原理――フレーゲ哲学の中心[マイケル・ダメット/岩敦訳] フレーゲの数の理論[チャールズ・パーソンズ/小川芳範訳] フレーゲ『算術の基礎』の無矛盾性[ジョージ・ブーロス/井上直昭訳] ヒュームの原理は分析的か[クリスピン・ライト/津留竜馬訳] フレーゲはなぜ新フレーゲ主義者ではなかったか?[マルコ・ルフィーノ/須長一幸訳] プラトニズムは認識論的に破綻しているか?[ボブ・ヘイル/長谷川吉昌訳] フレーゲ構造と命題、真理、集合の概念[ピーター・アクゼル/土谷岳士訳] 証明論的意味論と命題についてのフレーゲ的同一性規準[ヨラン・スントホルム/金子洋之訳] 編者解説[岡賢吾] 人名索引 事項索引 フレーゲの著作・論文索引

    フレーゲ哲学の最新像 岡本賢吾 編 金子洋之編
  • 時間と絶対と相対と 入不二基義 著

    過去のあの出来事は「運命」だったのだ。未来に起こることは「運命」として定まっているのだ。あるときには意味現象であり、あるときには因果的決定だと見なされる「運命」。書は、論理や形而上の問題として運命論を捉える試みである。「無関係」からも関係がなく、「現にある」ようにあるしかないもの、それこそ語られるべきものだ。 まえがき 序 章 時間と相対主義 第一章 非時間的な時間――第三の〈今〉 一 同時性としての〈今〉 二 動く〈今〉 三 A系列/B系列、そして第三の〈今〉へ 四 「同時性としての〈今〉」から失われているもの 五 「動く〈今〉」の誤解 六 時間の要(かなめ) 第二章 「未来はない」とはどのようなことか 一 はじめに 二 過去化した未来 三 無としての未来 四 欠如としての未来 五 欠如でさえない未来 六 「欠如でさえない未来」の再―過去化と再―欠如化 七 「無」でさえない未来 第三章

    時間と絶対と相対と 入不二基義 著
  • 心を自然化する F.ドレツキ 著 鈴木 貴之 訳

    赤を見る経験や虫歯が痛む経験は、それぞれに独特の感じ(クオリア)を伴う。このクオリアこそが、経験を自然主義的に理解し、心を物的世界に位置づけるための最大の難関である。クオリアを経験の対象が持つと表象される性質として捉える「表象主義」のプログラムを展開し、現在最も有望とされる哲学的立場を作り上げた記念碑的著作。 謝辞 序 第1章 感覚経験の表象的性格 1 表象の性 2 自然的表象と規約的表象 3 表象システムと表象状態 4 表象される性質と表象される対象 5 志向性 6 心と脳――経験のありか 第2章 内観 1 置換知覚 2 他人の心を知る 3 自分自身の心を知る 4 経験なしの知識 第3章 クオリア 1 フレンチ・プードルとフレンチ・ワイン 2 表象される性質としてのクオリア 3 視点 4 電場を経験するとはいかなることか 5 電場を経験するものであるとはいかなることか 第4章 意識 1

  • 科学哲学入門 中山 康雄著

    科学哲学とは20世紀における認識論の試みであった。自然科学が発展し、論理学が整備された時代に、哲学とはいったい何なのか。論理実証主義からクーンのパラダイム論を通過して開けてきたのは、「科学と文化と哲学」の相互関係を再び考え直す道だった。集団における承認や相互信念のあり方に着目する立場から、科学哲学をふりかえる。 まえがき 科学哲学という歩みの再考 第I部 科学哲学小史――論理実証主義から科学論まで 第一章 論理実証主義という出発と誤り 1 論理実証主義とは何か 2 論理実証主義が抱えた諸問題 3 論理実証主義の誤りと意義――クワインの全体論から 第二章 『論理哲学論考』の世界――ヴィトゲンシュタインの前期哲学 1 『論考』の形而上学 2 命題論理の体系と『論考』 3 『論考』の誤り 第三章 批判的合理主義という個人主義の哲学――ポパーのアプローチ 1  ポパーの科学哲学 2  ポパーの社会

  • チューリングを受け継ぐ 星野力著

    コンピュータによって計算できることとできないこと。計算とはいったい何かという問いは、「人間は機械なのか」という問いにつながっている。世紀末になってやっとはじまった適応と遺伝による生命の計算にもチューリングの貢献は大きなものがあった。彼のはじめた問いと受け継がれなかった問いを手がかりにしながら、生命と死を考える。 まえがき 第1章 チューリング・テストというゲーム 機械生命を査問する 批判と反論 チューリング・テストの初心と現代的意味 第2章 人工知能・人工生命の夢 人工知能事始め ドレイファス批判 フレーム問題 記号着地とニューラルネット チューリングのニューラルネット 進化する機械は生命に至るか? ロボット脳の進化計算 人工生命 第3章 チューリング・マシンは全能ではない コンピュータの出現 数学の危機 チューリング・マシン 計算できないものとは何か? 超自然数の世界 計算不能から計算可

  • フィクションの哲学 清塚 邦彦著

    従来のフィクション論では文学などの言語的フィクションのみに話題が限定されてきたが、書では言語的フィクションと映画・演劇・絵画・彫刻などの視覚的フィクションとの共通性を重視。作者と語り手との分離という事態を手がかりに、読む行為や見る行為における受け手の役割に注目する形でフィクション概念の再定義を目指す。 はしがき 序 論 フィクションを問うということ 1 フィクションという概念 2 虚構的な発言/虚構に関する発言 3 虚構的な対象の存在と非存在 4 書の構成について 第一章 フィクションの統語論 1 二つの方向性 2 フィクションの目印となるもの 3 統語論的特徴の否定――カリーとサールの議論 4 より慎重な否定論――キャロルの立場 第二章 フィクションの意味論 1 フィクションは何も指示していないか 2 非現実の対象を指示すること 3 フィクションと真偽 第三章 主張とミメーシス 1 

  • 時間様相の形而上学 伊佐敷隆弘著

    書では「出来事個体」という存在を通して時間様相の性格に迫る。1.出来事個体の成立とともに確定したものとしての過去が生じる、2.過去の出現に伴って過去でないものとしての現在が出現する、3.出来事個体と呼べるのは過去の出来事のみで細部が不確定な未来にはあてはまらない。この主張を様々な角度から論証した、時間論の新機軸。 まえがき 序 章 三つの課題と線イメージの限界 1 三つの課題 2 時間の線イメージの限界 I 過去の出現と現在の出現 第一章 出来事と時間 1 「出来事個体」の出現と「確定したものとしての過去」の出現 2 過去でないものとしての現在 3 原型的〈現在〉 第二章 過去の確定性 1 行為と想起 2 予期と想起の違い 3 物個体と出来事個体の違い 4 出来事個体への指示と想起内容の変動 5 出来事個体の存在 第三章 現在は瞬間か 1 暗黙の前提としての現在瞬間説 2 時間の経過――

  • 日本語の文法と論理 坂井 秀寿 著

    この書籍はオンデマンド版になります。オンデマンドは通常の書籍とは異なりますので、初めての方はこちらをご覧下さい。 R・モンタギュの開発した文法理論を日語に適用し、それによって日語の論理構造を解明しようとするもの。高階述語論理学への入門書にもなっている。(1979年11月15日 第1版第1刷発行) 序 第一章 高階述語論理を骨子とする人工言語 Lp §1 論理および論理学とはなにか §2 日常言語(自然言語)と論理 §3 言語 Lp §4 Lp のコトバの意味 §5 恒真式 §6 公理体系 Lp §7 Lp の定理・メタ定理 第二章 日語の断片 J と、その「翻訳」が意味するもの §1 日語 J 問題処理の基的方向 §2 J の語の分類と、その Lp への翻訳 §3 述語 第 n 座の変項 §4 J の言語表現相互の意味論的関係 第三章 J の Lp への翻訳 §1 構成規則 Ⅰ

    日本語の文法と論理 坂井 秀寿 著
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