39歳になるドイツ人女性ケルサン・ワンモ(本名Brummen Baum)は27日、チベット亡命政府の宗教大臣、議会議長等が出席する学位授与セレモニーにおいて、他の9人の僧侶とともに、これも歴史上始めて制定されたリメ・ゲシェ(超宗派博士号)の称号を与えられるという栄誉を得た。 今回はダラムサラにあるツェンニ・ダツァン(仏教論理大学、IBD)がイニシャティブを取りチベットの歴史上始めてのリメ・ゲシェという称号制度をはじめたのだ。ツェンニ・ダツァンは基本的にはゲルク派ではあるが、他の宗派の人も外人も俗人も学ぶことができるリメの僧院である。一般の顕教学を終了した後4大宗派の僧院に出向きそれぞれの宗派に特徴的な哲学も学ぶ。 私もここでこのケルサン・ワンモと同期入学し、6年半程学んだ。クラスには他宗派のリンポチェなどもいた。外人も僧俗合わせ10人ほど最初はいた。もっともこの厳しい学問階梯を最後まで終了