エジプト・ロゼッタ(Rosetta)で、海水の侵入により塩が点在するナイルデルタの農地(2009年12月16日撮影)。(c)AFP/KHALED DESOUKI 【2月10日 AFP】古代から世界有数の穀倉地帯となっているエジプトのナイルデルタ(Nile Delta)が、海面上昇により塩分の多い荒れた土地に変わりつつあり、一部の農民たちが移住を余儀なくされている。 専門家らによると、地球温暖化の影響で、ナイルデルタに面した地中海の水位が過去100年間で20センチ上昇し、海水の浸入が深刻な問題となっている。 政府の最新予測によると、2025年までに海面は30センチ上昇し、エジプト第2の都市アレクサンドリア(Alexandria)の沿岸部約200平方キロが水浸しになる。その結果、住民50万人以上が移住を余儀なくされ、7万人が失業する可能性があるという。 専門家らは、このような状況が続くと大規模
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