「本土の沖縄化」について 「本土の沖縄化」という言葉(ツイッターでみかけたのだが、いちいち出典は探さない)が気になるので、少し考えたことを記しておく。 この言葉には歴史がある。1972年の米国から日本国への施政権返還前後にも「本土の沖縄化」という言葉は流通した。大江健三郎『沖縄ノート』(1970)にも、「本土の沖縄化」という言葉への言及がある。 日米安保条約の再定義や諸々が行なわれる時にも折にふれて「本土の沖縄化」という言葉が、人々の口を突いて出てきた。沖縄の米軍基地/訓練の本土移転に際しても「本土の沖縄化」という言葉は使われる。 大阪の八尾市にある八尾空港に米海兵隊のオスプレイ訓練を受入れるなどという思いつきを維新の会という政党の幹部が喋ったものだから、そのことに対して、またぞろ「本土の沖縄化」という言葉が私如きの目にも触れる。 まず、この維新の会の発言は、単純な思いつきレベルを超えない