既に過去の記事「東電事故調への疑問」にて述べたことだが、福島第一原発1号機の非常用ディーゼル発電機は最初から地下に配置されていた訳ではない。最初の設計では地上配置になっていたものが、1968年に申請された改設計で大型化し、地下1階に変更したのである。 福島原子力発電所設置許可申請書 添付書類(1966年7月)より1階平面図 赤枠が非常用発電機 福島原子力発電所設置変更許可申請書 添付書類(1968年11月)より地下1階平面図 赤枠が非常用発電機(1号A系)。1階のタービン北側から移動している。 その理由は、岩盤に近い地下1階の方が地震動が抑制されるからであった。しかし、東電を含む主要事故調は当初地上配置となっていたことは無視し、完成後の姿を議論している。 福島第一1号機が設計されていた頃に米国で建設されていたプラントを調査したところ(中略)個々のプラントの設置されている地盤を考慮した設計と