ネパールのポカラという街から乗り合いトラックで2時間ほど山の中に入り、徒歩でさらに半日ほど歩いた山の中の安宿。 他に食事をするところもないので宿の食堂で安いネパール定食(ダルバート)を食べる僕の前に、ひとりの少女が座った。年はおそらく7〜8歳。 宿の主人の娘なのだろう。さっきまでは店の手伝いをして働いていたから。 僕が食べるのをじっと見ながら、彼女が「あなたは何人(なにじん)?」と聞いてきた。 僕は「日本人だよ」と答える。 おんぼろ安宿で他に客もなく、話し相手でも欲しいなと思っていた僕はちょっとうれしくなりながら彼女の次の質問を待った。 「このダウンジャケットはスウェーデン人の女の人にもらったの」と自分が羽織っているかなり大きめのジャケットを指差す。 「アメリカ人は靴をくれたわ。日本人はお金をくれた......あなたはなにをくれるの?」少女はそういって僕を見つめる。 またか...... そ
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