母親がのこした15億円余りの遺産を過少に申告し脱税したとして、相続税法違反の罪に問われたきょうだい2人の裁判が1~3月、奈良地裁で開かれた。母親は生前、自宅の地下室に現金を保管。2人には「ここに置いておけばバレへんから」と話していたという。 「申告するな」言い残した母「少しでも納める税金を少なくしたかった」。長男(65)と長女(57)は被告人質問で脱税の理由を問われ、こう口をそろえた。裁判で明らかになったのは、噓に噓を重ね、泥沼にはまっていく構図だった。 検察側の冒頭陳述によると、母親は奈良市内で不動産賃貸会社を設立、長男が社長として引き継いだ。母親は土地の売買で資産を形成し、会社に20億円以上を貸し付けていた。平成23~30年ごろには、会社所有の不動産を売却し、得た利益を自身への返済に充てるようになった。 母親が銀行預金から自宅の地下室で現金を保管するようになったのは29年ごろ。同居して

