music | 菊地成孔 ダブ・セクステット@東京キネマ倶楽部このバンドの音楽はいままでとまったく違う。崩壊や甘美な悪夢やデカダンじゃない。リキッドでなくソリッドだ。切った張ったの世界だ。傷口から溢れる血液の熱さだ。男性性の産物だ。研ぎすまされ削ぎ落とされ、そしてとてつもなくクールだ。とにかく叫びたくなるくらいめちゃくちゃに格好良かった。昭和の任侠映画のような鴬谷の路地が、ガードの高架下が、安っぽいネオンが、元グランドキャバレーが、煙草の煙が、ウィスキーの炭酸割りが、赤く照らされた緞帳のドレープが、やわらかく埃っぽい絨毯が、そしてどしゃぶりの雨が。すべてがお誂え向きの舞台装置だった。The revolution will not be computerized出版社/メーカー: ewe records発売日: 2007/12/19メディア: CD譜面がある曲と即興の部分が半分ずつ、他のメン