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2008年8月13日のブックマーク (3件)

  • 『スカイ・クロラ』における超越的視点の扱い - sekibang 1.0

    劇中、草薙水素は「とびきりのエースだったせいで、人より長生きし」、ゲームから脱却した人間として描かれる。死に続ける人間から、いき続け、死に続ける人間を観察し続けるへと立場が変化する。それはリアリティが覚束ない現世から脱却し、超越的な視点を持ったことを意味する。このように超越的視点を持つことは『Avalon』でも『攻殻機動隊』でも描かれてきた。『Avalon』の主人公、アッシュは最後にゲーム的世界から脱却する(そしてそれを承認することによって物語は閉じられる)。『攻殻機動隊』においても。また、『イノセンス』ではネットの世界へと超越した草薙素子はバトウを見守り続ける、観察し続ける存在として登場する。つまり、『スカイ・クロラ』と『イノセンス』における2人の別な「草薙」はほとんど同じ視点を持った存在だと言える。 しかし、『スカイ・クロラ』での草薙が、その視点に立つことに耐えられない。自ら死を求める

    『スカイ・クロラ』における超越的視点の扱い - sekibang 1.0
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    Delete_All 2008/08/13
    明日鑑賞予定。
  • 闇夜(やみよる)9 - 村上F春樹

    私にとって最悪の目覚めはいつもチャゲアスによってもたらされる。私の家には朝ゴハンのときにチャゲアスを流すという友達に絶対に知られたくない慣習があって数あるチャゲアスの曲のなかでも私は「SAY YES」が流れると頭痛というか頭のなかがじゅじゅじゅと掻き毟られる感じがする。「余計な〜ものなど〜ないよね〜アアーッ〜すべて〜が君と僕との〜」の「アアーッ」てところ。なにあれ。なにが「アアーッ」なの。嫌いな奴に慣れ慣れしく名前を呼ばれている感っていうか背中をしょしょしょしょと名前も知らない虫が這って歩いていくような不快感が頭のなかでチリチリとスパークする。だいたい歌詞カードに「アアーッ」なんて書いてないし意味わからない。あの部分がスピーカーから出てくるだけで私の中の怒りの神もむくむくううううくうアアーッと瞬間的に目覚めてマッドマックス状態になってしまう。今日は最低。「SAY YES」。しかもバカのカン

    闇夜(やみよる)9 - 村上F春樹
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    Delete_All 2008/08/13
    舞城降臨!
  • クリント・イーストウッド監督作品『ミスティック・リバー』 - sekibang 1.0

    ミスティック・リバーposted with amazlet at 08.08.13ワーナー・ホーム・ビデオ (2007-04-06) 売り上げランキング: 9806 Amazon.co.jp で詳細を見る またすごい映画を観てしまった……。 3人のこどもがいて、そのうちの1人の身に事件が起こる。被害者に選ばれたその1人の人生は、そこで大きく変る。選ばれなかった2人の人生もそれぞれ進んでいく。その進行はまったくの不可逆である。一度進んだ時計は2度と戻らない。しかし、被害者に「選ばれた」のは、運命でもなんでもなく、まったくの偶然によってなされている。この偶然性の描かれ方がものすごく深刻で良かった。とにかく、選ばれた人の落ち方がハンパじゃない。なんか知らないけど、家族巻き込んでドン底まで落ちているし、全然ハッピーエンドじゃない(のに最後はやたらとハートフルな音楽が流れる。音楽はイーストウッド自身

    クリント・イーストウッド監督作品『ミスティック・リバー』 - sekibang 1.0
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    Delete_All 2008/08/13
    これ劇場で観て話のダウナー展開にビビッた記憶があります。次回作「ミリオンダラーベイビー」はさらにどん底でアンハッピーでよくあんな映画の企画が通ったなと思った。