「桜を見る会」前日に安倍晋三前首相の後援会が主催した「前夜祭」を巡り、ホテルに支払った費用総額の一部を同氏側が補塡(ほてん)していたことを安倍氏の周辺が認めた。それまで安倍氏はかたくなに補塡を否定していたが、公職選挙法違反と政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部が公設第1秘書らから事情聴取していたことが報じられた直後、説明は覆った。安倍政権を揺るがした桜を見る会の問題が浮上したのはちょうど1年前のこと。当初から前夜祭の不自然さは指摘されてきた。そもそも何が問題だったのか、問題点をおさらいするとともに、専門家に捜査のポイントを聞いた。【古川宗/統合デジタル取材センター】 一流ホテルのパーティーが5000円 前夜祭は安倍氏の後援会が2013年から桜を見る会の前日に開いてきたイベントだ。 19年の前夜祭は4月12日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)の「鶴の間」で開かれ、約800人が出席した
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