町田徹(ジャーナリスト) 【第49回】 2008年10月24日 BSデジタル新規参入に応募殺到! カネよりも知恵を絞れば経済は活性する 総務省の調査によって、新たに開放されるBS(衛星放送)デジタル放送の周波数に人気が集まっており、利用可能なチャンネル数の軽く10倍を超す参入希望が殺到している実態が明らかになった。 実は、この周波数、今春まで不人気をかこっていた。地上波のキー局や電気通信事業者から、既存の商業放送と広告を奪い合うゼロサムゲームを発生させるだけだとの理由で、そっぽを向かれていたからだ。 ところが、総務省が過去数ヵ月、柔軟に規制緩和を進め、従来無かったビジネスモデルを容認する姿勢を示唆したり、すでに国内で普及している約4000万台の受像機の大半に何の手を加えなくても視聴が可能とピーアールを展開したりしたことから、関係業界のムードが一変した。この結果、総合商社やCS放送の放