(2013年2月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ソニー再生という大きな使命を担う平井一夫氏〔AFPBB News〕 電機大手ソニーの最高経営責任者(CEO)に就任してから10カ月、平井一夫氏は同社の再生戦略で時間が押し迫っていることを理解している。 ソニーはこの2月、3四半期連続で最終赤字になったと発表し、2012年4~12月期の最終損益が509億円の赤字になった。 バルセロナの「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で10インチクラスの「エクスペリアタブレットZ」(これまでソニーがあまり印象を残していないタブレット市場に投入する最新モデル)を発表した後、平井氏は、ソニーは急旋回することで知られていないことを認めつつ、「だが、我々がやろうとしているのはまさにそれだ。我々には時間の余裕がないからだ」と語った。 強い切迫感抱き再生急ぐソニー 平井氏によると、同氏はCEOに指名され