1931年の創業以来、タイヤを進化させ、私たちの活動領域を広げてきたブリヂストンが、ついに地球を飛び出し、月面タイヤに挑戦中だ。5月30日、ブリヂストンは新たに開発した第2世代の月面探査車用タイヤの走行試験を鳥取砂丘「ルナテラス」にて報道陣へ初公開した。 ブリヂストンチームと鳥取県産業未来創造課の井田広之氏(右端) 月面探査車用のタイヤとは? 現在、JAXAやトヨタはオールジャパンで月面を走る有人与圧ローバー(愛称:ルナクルーザー)の研究開発を進めており、ブリヂストンは2019年からタイヤ開発担当として参画、ミッションを足元から支えている。そして今年4月、国際有人月探査計画アルテミスで、日本が有人与圧ローバーを提供することが日米政府間で合意された。 有人月面ローバーと言えばアポロ計画での走行が人類初だった。だが日本が開発する有人与圧ローバーは空気が満たされた巨大な車であったため、けた違いに
営業線を安定運行へ JR東海はリニア中央新幹線の浮上や移動に必要な超電導磁石で、液体ヘリウムを使わない「高温超電導磁石」を実用段階に近づけた。営業線に使用できるという評価を国土交通省から受けた。全量を輸入に依存する液体ヘリウムを使う従来型磁石では安定運行への影響が懸念されていた。同社は検査周期となる1年間分に相当する距離を試験走行し、営業線への搭載を目指す。(名古屋・永原尚大) 国交省が評価 コイルが冷凍機で冷却可能に 超電導磁石は従来の鉄道における車輪の役割を果たす重要な部品だ。車体を浮かせる強力な磁力を発生させるため、冷却によって電気抵抗をゼロとする超電導現象を利用して大電流を流している。 従来の「低温超電導磁石」は電流が流れるコイルをマイナス269度C以下に冷却するために液体ヘリウムを使っていたが、高温超電導磁石はマイナス255度C以下で良いため冷凍機による冷却が可能となる。コイル素
「MOTOROiD, Stand up!」そのマシンはかけ声で眠りから目覚めるように車体をくねらせ、ゆっくりとサイドスタンドをはらって“自立”した。そしてライダーの呼びかけや手まねきに応えて前進したり、ときにはライダーとじゃれ合うように車体をくねらせて蛇行する。それはライダーとモーターサイクルでありながら、まるで飼い主と大型犬が楽しげに歩く様子を見ているような、親密さと信頼感を感じさせるシーンだった。ステージを幾重にも取り囲む来場者の目はマシンに釘付けになり、同時にこんな期待が胸をよぎったはずだ。「近い将来、モーターサイクルはこんな進化を遂げるのか……」2017年10月、東京モーターショーでのひと幕だ。 モトロイドの主要構成技術である、ライダーの顔やジェスチャーを認識する画像認証AI・自立するためのバランス制御技術AMCES(アムセス)・後方からライダーを包み込むようにサポートし、ライダー
(CNN) 旧ソ連の異色の航空機「バルティーニ・ベリエフVVA14」。今ではモスクワ近郊の野原に朽ちた状態で1機が残るのみだが、かつては米国の潜水艦攻撃への対抗手段としてソ連が望みを託した機体だった。 VVA14のVVAは「垂直離陸水陸両用機」の略で、14はエンジンの数を意味する。滑走路なしであらゆる場所から離陸し、水面ぎりぎりの高度を飛び続けることができるように設計された。 同機は1960年代、ポラリス弾道ミサイルに対抗して設計された。米国は61年、核抑止の一環で潜水艦隊にポラリスを導入。VVA14の設計者ロベルト・バルティーニの構想では、水陸両用の同機はポラリスを搭載した潜水艦の捜索と破壊に最適な機体になるはずだった。 しかし、この計画はうまくいかなかった。提案された試作機3機のうち製造にこぎ着けたのはわずか2機で、空を飛んだのは1機のみだった。バルティーニが1974年に死去するとプロ
展覧会「柏飛行場と秋水 - 柏の葉 1945-2020」関連映像です。航空機設計者、木村秀政さんが柏飛行場で撮影した写真のカラー化を渡邉英徳さんに依頼し、片渕須直さんに監修していただきました。以下のテキストは、上記映像の補足、みたいなものです。 2020年11月19日、杉並区の事務所で片渕須直監督にお会いした。 片渕監督の映画には、私達を過去に連れていき、その世界のなかに放り込む力がある。「この世界の片隅に」を劇場で見るとき、私達は最初は劇場の椅子に座っている。しかし、予告編がはじまり、幼少期のすずさんを見ているうちに私達は広島・本川のうえをゆったり進む船の上にいる。そして元柳町の雁木から陸に上がった時には、年末の広島の街のなかに放り込まれてしまう。私達がいる街は昭和8年年末の中島本通りそのものであり、驚くべきことにそこにある玩具店、呉服店、理容室、洋服生地屋は当時そこに存在し、その日の天
ワシントンDC(CNN Business) ヴァージン・ハイパーループが開発を進める高速輸送システム「ハイパーループ」が米ネバダ州ラスベガスで初の有人による試験運用を実施した。商用化に向けた大きな節目となった。 ハイパーループはまだ実証されていない輸送システムで、乗り物に乗った利用者は真空のチューブの中を最高時速600マイル(約965キロ)で移動する。このシステムには磁気浮上などの技術が使われている。 今回の試験運用では時速100マイルまでの到達となった。軌道が500メートルの長さしかなかったためで、速度が制限された。 それでも、ヴァージン・ハイパーループの幹部は今回の試験を大きな節目であり、商用化に向けた前進とみている。 最初の試験運用には同社の幹部2人が搭乗した。2人乗りの乗り物でシートベルト、シート、小さな窓がついている。 同社幹部はCNN Businessの取材に対し、ハイパールー
レクサスがアート&ファッションマガジン、ドキュメント・ジャーナル15号の企画にて、「月におけるモビリティ」と題した一連のスケッチを作成。 これらスケッチを作成したのはトヨタの欧州におけるデザイン拠点「ED2(Toyota European Design Headquarters)」。 プロジェクト名は「ルナ・デザイン・ポートフォリオ」と名付けられていて、これが始動したのはちょうどコンセプトカー「LF-30エレクトリファイド」のデザインを行っていたとき。 よって、今回発表された「宇宙のレクサス」はLF-30エレクトリファイドとデザイン的に大きなつながりを持つようですね。 レクサスLF-30エレクトリファイドはこんなクルマ そこでレクサスLF-30エレクトリファイドですが、「2030年をイメージした」コンセプトカーで、名前からもわかるとおりに完全エレクトリック。 現在の技術の範疇を大きく超えた
2010年04月23日21:02 極地を走る大ムカデ、ランドトレイン カテゴリ特殊車両関連USA! USA! 1867年に1平方kmあたり5ドルで米国に叩き売られたアラスカだが、その後豊富な資源があることが判ると大規模な開発が計画されるようになった。 しかしその広大な土地はほとんどが人跡未踏であり、道路から外れると即生命の危険さらされる(ソース:「水曜どうでしょう」)ような過酷な自然条件が待ち受けていた。 大型建機メーカーであるLeTourneau(ルターナ)がこのような土地に踏み入るための特別な輸送車両を初めて製造したのが1953年から1954年にかけての事だった。 ◎VC-12 ターナトレイン(VC-12 Tournatrain) VC-12は500馬力のカミンズディーゼルエンジンを搭載した動力車と3台のトレーラーで構成される。 動力車にはディーゼルと直結された発電機があり、トレーラー
<KLMオランダ航空とデルフト工科大学が燃料効率の高い次世代型長距離旅客機「フライングV」の開発を発表した> KLMオランダ航空とデルフト工科大学(TU Delft)は、2019年6月3日、燃料効率の高い次世代型長距離旅客機「フライングV(Flying-V)」の開発について新たな協力協定を締結した。KLMオランダ航空のサポートのもと、今後数十年内での実用化を目指し、デルフト工科大学で研究開発がすすめられる。 客室や貨物室、燃料タンクを主翼に納める「フライングV」 長さ55メートル、幅65メートル、高さ17メートルの「フライングV」は、定員314名の客室と160立方メートルの貨物室、燃料タンクを主翼に備え、壮大なV字型をなしている。空力形状を改良して空気抵抗を低減させ、軽量化することで、エアバスの最新大型旅客機「A350」に比べて燃料消費量を20%軽減できるのが利点だ。機体は短いものの、翼幅
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