タイトルの「太陽の空」を追いかけるシリーズも残り今回と次回の予定です。前回は太陽風の仕組みについて、マニアックなお話となりました。 今回はその太陽風の行き着く先のお話です。 太陽から吹き出した風は外へ外へと広がっていきますが、その勢いは弱まり、やがて恒星の間を埋める物質(星間物質)の流れと釣り合います。 このスケールにおいては星間物質は均質に一方向から流れているとします。その上流方向に向かう方向において、太陽風は星間物質と正面衝突し、横へと流れます。全体的な形としては下の図の緑色~赤色の範囲の様に彗星の様な形となります(形について は彗星型派閥とクロワッサン型派閥があります。僕は彗星型派閥の出身なのでこちらの形で)。 この星間物質と太陽風の境界面のことをヘリオポーズと呼びます。太陽からヘリオポーズの距離は最も近い星間物質の流れの上流方向において約120天文単位です。1天文単位が地球と太陽の