有人月探査が加速している。2019年3月末、米トランプ政権は5年以内にアメリカ人飛行士を月面着陸させると発表した。三菱総合研究所によれば、2045年ごろに月面ホテルなど基地以外の建造物が増え、月面経済活動がスタートして民間宇宙旅行が一般化すれば、月面に1000人が滞在する「月経済圏」ができるという。その時代、月への訪問者は1万人になるという試算もある。 人が暮らすときに欠かせないのは? 「食」だ。その市場規模は、原料や調理器具などのサプライチェーンを含めると、2045年までに最大5600億円、関連技術の波及も含めると最大2兆3000億円にもなるという(三菱総研試算)。 想像してほしい。憧れの月に大枚をはたいて旅行で訪れる未来を。旅の楽しみのひとつは食事だ。フリーズドライやレトルト食品で簡単に済ませるのは寂しい。月の地平線から上る「地球の出」を眺めつつ、月面産の食材で作ったディナーを堪能した
米国航空宇宙局(NASA)は2019年3月20日、小惑星探査機「オサイリス・レックス(オシリス・レックス)」の観測により、小惑星「ベンヌ」の表面から小石や岩などの粒子が噴出していることを発見したと発表した。 また、地形が予想以上に険しいことも判明。探査機の着陸や、石や砂などのサンプルを採取する計画は、予想外の困難に直面した。 オサイリス・レックスの想像図 (C) NASA ベンヌの地表から吹き出す粒子 オサイリス・レックス(OSIRIS-REx)は、NASAの小惑星探査機で、小惑星「ベンヌ(Bennu)」を訪れ、周囲を回りながら探査するとともに、地表に着陸し、石や砂などのサンプルを回収して地球に持ち帰る「サンプル・リターン」を行うことを目指している。これにより、太陽系の起源や、地球の水と有機分子の起源、そして小惑星の資源や、小惑星の地球衝突に対する備えなどについて理解を深めることができると
月の左端に見える白く光る点は、月食の間に隕石が衝突した瞬間。NASAのデータは、こうした隕石の衝突によって、月面から驚くほど大量の水が放出されることを示している。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIAN FRÖSCHLIN) 荒涼とした景色が広がる月はどうやら、科学者たちが想像したよりもはるかにたくさんの水をたたえているようだ。 月の塵と大気を調査するために送り込まれたNASAの探査機LADEE(ラディ―)が、隕石が衝突する際に月面から放出される水を検出した。4月15日付けの学術誌「Nature Geoscience」に掲載された論文によると、微小な隕石が衝突する際の衝撃によって、年間最大220トンもの水が放出されているという。月面付近には、これまで考えられてきたよりもはるかに大量の水が存在することになる。(参考記事:「月食中の月に隕石が衝突、観測はおそらく初」) 「あまりに大量の
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