最近,無線LANを使った通信サービスに関するニュースが多い(関連特集)。その中でも大きなニュースだったのが,ライブドアが公衆無線LANサービス「D-cubic」を提供するというもの。本サービスの開始は2005年10月の予定。月額525円の料金で面的に展開した最大54Mビット/秒の公衆無線LANを利用できるとあって,サービス開始を心待ちにしているユーザーも多いのではないだろうか。 さらに,ドリームテクノロジーズと平成電電が協力して公衆無線LANサービスに参入することを明らかにした。2005年末には,政令指定都市を中心に人口カバー率25%を目指す。 このように具体的な計画が続々と明らかにされても,筆者はこうした「公衆無線LANサービス」に漠然と技術的な不安材料があるように感じていた。そもそもLAN用に考えられた技術を使って,面的に広がる公衆サービスが構築できるのか――という懸念だ。それが,取材