ブックマーク / www.isas.jaxa.jp (8)

  • ISAS | 固体ロケットの研究 世界一から世界一への挑戦 / 宇宙科学の最前線

    はじめに 昨年引退したM-Vロケットは、全段固体で惑星探査にも活用できる、世界で唯一かつ最高性能の固体ロケットシステムです。各サブシステムの設計には我が国独自の固体ロケット研究50年の叡智がちりばめられていて、ロケット全体は光り輝く技術の結晶といえます。 一方で、M-Vロケットは、性能に特化して最適化したためにコストが高いこと、加えて少ない開発費を機体の開発に優先的に投入したため組立・点検などの運用や地上系のコンセプトが昔のまま、という弱みがありました。内之浦での打上げ準備には多くの人手と日数がかかり、結果として、半年より短い間隔で打上げを行うことは物理的に困難な状況でした。これでは、液体ロケットに比べて打上げが簡単という固体ロケット来の真価を十分に発揮していたとはいえません。 他方、このようなロケット側の状況に対して、サイエンスの側でも新たなうねりが起こっています。これまでM-V級の科

    DocSeri
    DocSeri 2007/11/27
    不安は山ほどある。が、とりあえずM-Vの技術を継承するという方針だけは評価したい。
  • ISAS | 「はやぶさ」イオンエンジン論文が米国航空宇宙学会最優秀論文賞受賞 / トピックス

    はやぶさ搭載マイクロ波放電式イオンエンジンの往路宇宙作動に関して、昨年取りまとめた英語論文「Powered Flight of HAYABUSA in Deep Space」 (はやぶさ小惑星探査機の深宇宙動力航行)(AIAA Paper 2006-4318)に対して、米国航空宇宙学会より、2006年度電気推進部門最優秀論文賞 (2006 AIAA Best Paper by the AIAA Electric Propulsion Technical Committee)を賜りました。7月11日シンシナティにて開催された Joint Propulsion Conference and Exhibitの授賞式に列席しました。この栄誉に与ることをご報告させて頂くと共に、ご協力いただいた 多くの方々に感謝申し上げます。 目下、はやぶさチームは探査機の地球帰還に向けて最大級の努力中です。イオン

  • 「はやぶさ」によるイトカワの科学観測成果、科学雑誌「サイエンス」が特集! - 宇宙科学研究本部|JAXA

    の惑星探査で初めての「サイエンス」イトカワ科学観測特集号(6月2日号)が発行されました。 小惑星探査機「はやぶさ」は昨年9月中旬から11月下旬にかけて、小惑星イトカワの科学観測を行いました。高度20km~3kmの距離から4種類の観測機器を用いて、イトカワの形状、地形、表面高度分布、反射率(スペクトル)、鉱物組 成、重力、主要元素組成などを観測しましたが、その結果は、小惑星の形成過 程を考える上で、まったく新しい知見をもたらしました。もっとも普通に存在する小型小惑星の詳細な姿を明らかにしたことは、今後の全ての小惑星探査における重要な指標となるものです。数々の科学成果を上げた論文の要旨を紹介します。 なお、特集号を組むにあたって「サイエンス」編集長ケネディ氏よりお礼とお祝いの手紙が届きましたので、合わせてご紹介します。 「サイエンス」編集長、Donald Kennedy博士からの手紙はこち

  • ISAS | 2006年5月末現在の「はやぶさ」探査機の状況について / トピックス

    「はやぶさ」は1月末に交信が復旧した後、キセノン・コールドガスによる姿勢制御を実施し、3月上旬に地球指向を完了しました。(すでに報告済みです。) 以来、太陽から多少ずれた地球方向にある角度をたもった姿勢を維持すべく、定期的に姿勢制御を実施し、中利得アンテンでの日々の交信、運用を実施してきました。 3月から4月中旬までかけて、探査機内の揮発性ガスの排出(ベーキング)を実施しました。実際には、明確なガスの排出は確認できませんでしたが、探査機を今後経験するであろう最高の温度まで昇温できたため、実質的にベーキング作業は完了できたものと考えています。 その後、連休前から連休後にかけて、2台のイオンエンジンB、Dの駆動試験を実施しました。試験結果は、良好で、放電状態も問題のないことが確認されました。性能もイトカワ到着前と変わりありません。 エンジンCは、個性として低温時には加速電源が発振気味になること

  • ソーラー電力セイル実証計画について 2005.3 No.288

    ハイブリッド推進宇宙船 太陽光(光子)の運動量を利用して推進する宇宙船を,ソーラーセイル(太陽帆船)といいます。ソーラー電力セイルとは,この光子による推進と太陽電池で駆動する電気推進機関を組み合わせて航行する,ハイブリッド(複合)推進の宇宙船を指しています。ソーラーセイルは燃料を必要としない点で理想的ですが,帆の面積当たりに得られる推進力が非常に小さく,現実的な期間での飛行を考えると途方もない大きさの帆が必要になり,帆以外に何も輸送できなくなってしまいます。一方,イオンエンジンなどの電気推進機関は,推進力を得ることは難しくありませんが,加速に「燃料」を必要とするため,大きな軌道変換を行うには輸送力を犠牲にしなければなりません。 ソーラー電力セイルは,両者の長所を組み合わせて補い合う複合推進で航行します。これは従来にないまったく新しい考え方です。JAXA宇宙科学研究部では,この新型宇宙船に

    DocSeri
    DocSeri 2006/01/05
    内容解説はhttp://njb.virtualave.net/nmain0191.html#nmain20060105003452。はやぶさの功績をバネに積極的な挑戦を目指すプロジェクトだが冒険心の薄い日本の宇宙開発に受け入れられるだろうか。
  • 宇宙科学研究本部|JAXA 「はやぶさ」のいちばん長い日

    2005年11月27日 JAXA宇宙科学研究部 対外協力室長 的川 泰宣 「はやぶさ」が、月以外の天体表面からのサンプル採取という輝かしい快挙を成し遂げたことは、ほぼ間違いありません。日にこのような若者たちを持っていることを、私は心から誇りに思います。以下は、「その日」の実況です。 あの11月20日、私は、セーフモードで100kmの彼方まで飛び去った「はやぶさ」のデータを悪夢のような思いで見つめていました。しかし「はやぶさ」チームには悪夢を見る暇さえなかったのです。一週間かけて突貫オペレーションでスタートラインに戻しました。 11月25日、日時間の午後10時頃、1kmの高度あたりから降下を開始しました。5回目のクライマックスの予感。しかし一つ一つの作業の成功が喜びにはつながりません。もうそんな気分ではないのです。めざすはひたすら表面のサンプルをゲットすること。「はやぶさ」運用室の雰囲

  • 「はやぶさ」小惑星のサンプル採取成功に確信 88万人署名入りのターゲットマーカも発見!

    11月26日「はやぶさ」探査機による第2回着陸/試料採取が行われました。試料採取に必要なすべての指令が実施された事が確認され、「はやぶさ」プロジェクトチームは世界初の小惑星の表面物質の採取に成功したと確信しています。今後、「はやぶさ」からの詳細データが届けば、状況証拠が得られるものと考えています。 「はやぶさ」は、11月25日午後10時頃に地上からの指令でイトカワより高度約1kmから格的な降下を開始しました。その後、26日午前6時頃(日時間)から垂直降下を開始し、同午前6時25分頃(日時間)継続降下(GOコマンドを地上より発信)後、ホバリングを経て着陸と試料採取を試みました。解析したデータにより、はやぶさは、弾丸発射に始まる一連のシーケンスを終了しイトカワから高度数kmまでの飛翔は順調に行われたことがわかりました。また、太陽電池の出力・探査機の姿勢等全て正常な状態にありました。 その

  • 「はやぶさ」のイトカワ近傍観測の成果について

    「はやぶさ」は、イオンエンジンによる航行と昨年の地球スウィングバイを経て、9月12日に探査対象である小惑星イトカワに到着しました。以来、成功裏に探査機の軌道変更と保持を精密に実施するとともに、順調かつ世界的な発見を含む大胆な科学観測を精力的に実施してきたところです。今月実施予定の、歴史上未だ試みられたことのない、降下・着陸および表面試料の採取を行う新たな段階に進むにあたり、イトカワへ到着以来の理工学成果を要約して報告します。 「はやぶさ」は、将来の格的なサンプルリターン探査に必須で鍵となる技術を、科学探査の実施をふくめて実証することを目的とした工学実験衛星(探査機)で、イオンエンジンでの惑星間航行、またそれを地球スウィングバイと組み合わせる新しい航行技法、光学情報にもとづく自律的な誘導・航法、微小重力下での試料採取法、および惑星間軌道からの直接再突入による試料回収の5つを主な実証課題に掲

    DocSeri
    DocSeri 2005/11/01
    考えてみれば、地球外天体への着陸後帰還は月以外ではこれが初となるのか。
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