「秘密の範囲や対象も隠される秘密保護法が作られたら拡大解釈で簡単に情報漏えい者として処分されてしまう」。自民、公明政権が強行成立をたくらむ「秘密保護法案」について、現職の幹部自衛官が本紙の取材に応じ、「隊内で不正がまかり通る今の自衛隊で、(秘密保護法は)犯罪常習者に拳銃を渡すようなものだ」と断罪しました。(山本眞直) 島田雄一1等陸尉が報道機関の取材に応じたことを、「防衛秘密漏えいの疑いがある」として自衛隊が「等」規定の拡大解釈で懲戒処分の事情聴取の根拠にした「陸自の広報活動に関する達」第25条の「隊員の投稿等」 この幹部自衛官は陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地業務隊(茨城県土浦市)所属の島田雄一1等陸尉(43)。 島田氏が政府の動きを告発するのは勤務体験を通して自衛隊のあり方に強い疑問を感じているからです。 「不正」確認 自衛隊埼玉地方協力本部赴任中に自衛隊支援功労者に国(天皇)が与える藍綬褒章叙