ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (38)

  • 新機軸  - jun-jun1965の日記

    手塚治虫の『マンガの描き方』(1977)に「新機軸を打ち出せ」という節がある。その最後に、弟子たちが「新機軸なんて、手塚先生や石森先生がやっちゃって、俺たちやることないよなあ」と言うのを聞いて手塚が「ばっきゃろー!」と怒鳴りつけ、「自分で努力もしないで、なんたることであろうか」などと書いてあった。昔読んだのを記憶で書いている。 しかし、手塚もちらりと思っただろうが、弟子たちのぼやきはある程度正しいのであって、映画的手法とか、コールドオープンとか、「シーン」という擬音語とか、そのレベルの新機軸は、当時さすがにもう無理だったろう。その後も、むろん新機軸らしきものは出ているが、大枠は固定し、ないしは何かの亜流でしかありえまい。 - 渡辺たおりが『祖父 谷崎潤一郎』を出したのは1980年、ここで谷崎と渡辺千萬子の往復書簡の一部が明らかにされたのだが、谷崎松子は衝撃を受けて、私が死んだあとなら何を書

    DrMarks
    DrMarks 2010/04/29
    上は内田ジュゲムで下はわからない。誰かおせーて。
  • 陳腐な合唱 - jun-jun1965の日記

    ライターズ・ジム著となっているが、見崎鉄という人が書いた『謎解き「世界の中心で、愛をさけぶ」』を図書館で予約してようやく手に入れた。はじめのほうを読んで、そうだそうだと膝を打つ。 これがベストセラーになった当時、『いま、会いに行きます』などと併せて、なぜこういうものが売れるのか、というのでどこだったか新聞が話を聞きにきた。記者氏はいきなり、こういう陳腐なものが売れて、みんな驚いたわけですよね、と言うので、私は、みんなって誰ですか、と問うた。記者氏はびっくりして、いや、こんな、ありきたりな物語が…などと言う。もちろん、ベストセラーになったのだから、買って読んだ「みんな」ではないわけで、知識人がみんな、というような意味だろう。しかし私が「誰がびっくりしたんですか」といったことを繰り返すので、記者氏はとうとう「あの、お話を伺いに来たのですが・・・」などと言い出し、私はしょうがないと、説明を始めた

    陳腐な合唱 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/04/10
    仕方ないが当たってる→人文系のちゃんとした仕事を、いい条件でできる人というのは、資産があるか、夫のいる女とか、まあ妻がたくさん稼いでいる男
  • 川上未映子はいじめっ子の味方か? - jun-jun1965の日記

    毎度言う通り私は新刊書を進んで読んだりしないので、今回論争の都合上『ヘヴン』を読んでみた。かねて、これはいじめっ子側に立っているとか賛否両論の小説だったが、またどういうわけか擁護するほうも狂気じみていた。私は毎度言う通りいじめっ子は死刑にしてもいいと思っているくらいだから、読むと不快になりそう、ということもあって敬遠していたのである。 さて、ここで物語の筋を説明しつつ、私の感想をさしはさむことにする。いじめられているのは中学二年の男の子で、その子の語りで進み、誰も名前を呼ばないから「僕」でしかない。場所は東京郊外らしく、何百メートルもある並木道を通って行くというから国立であろう。また公立中学らしく、時代は90年代のようだ。 いじめの中心人物になっているのは、二ノ宮という、小学校から主人公と同じ学校の、成績がトップクラスの男、それに百瀬という、同じくらい成績のいい男である。しかし、成績のいい

    川上未映子はいじめっ子の味方か? - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/04/07
    私の知る限りでは、文句なしの優等生は苛めっ子にも苛められっ子にもならない。
  • ヨコタ村上、停職処分 - jun-jun1965の日記

    http://www.asahi.com/national/update/0324/OSK201003240123.html 10年前に大学院生だった女性に対し不適切な行為があったとして、大阪大は24日、50代の男性准教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。 阪大によると、准教授は2000年5月、学内で開かれた懇親会の後、当時大学院生だった女性を自分の研究室へ誘った。女性は当時について08年11月、「職権を乱用したレイプを受けた」と阪大へ手紙で訴えた。阪大の調査に准教授は「当日のことは覚えていない」と説明。レイプの有無については確認できなかったが、阪大は「研究室で性交渉を疑われるような状況をつくり出した」として処分を決めたという。 鷲田清一総長は「教育研究上、維持されるべき良好な環境及び秩序・風紀を著しく害したことは誠に遺憾。今後、このようなことがないよう努力する」とのコメントを出した

    ヨコタ村上、停職処分 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/03/25
    停職で済むくらいだったのか。処分が甘いな。
  • ■ - jun-jun1965の日記

    http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news008198.html 佐伯さんの連載を読んでいると、この人は勉強していないなー、というのが分かる。まあ新聞だから、堅苦しい話はなるべくなしでと言われたのだろうが、それをさっぴいても、テレビの話が多い。 土居健郎の『「甘え」の構造』なんてインチキだし、日文化論としては成り立たないと言われ、当人もそれを認めていたのに、知ってか知らずか、多分もうどうでもいいのだろう。 それにしても、論理的に変であったりもして、 日の文学青年たちは、母親が大好き。いつもきれいでやさしいと信じて疑わない。母親もそんな期待に応えて、つい理想的な母を演じ、息子を甘やかしてしまう。女性作家たちは、そんなイメージが幻想であることを、しっかり見抜いているのに。 なんで「文学青年」が出てくるのであろうか。まるで山下悦子みたいだ。谷崎先生は、実

    ■ - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/03/20
    >母親連れで米国留学した人< どういうつもりか。実際私も男で母親連れでUSC(いい大学だが、高いのでUniversity of Spoilt Children )に留学していたのを知っているが。
  • 川西政明の悪意 - jun-jun1965の日記

    川西政明『新・日文壇史』一巻「漱石の死」は、谷崎‐佐藤の譲渡事件を扱っているが、巻末の参考文献に私の谷崎伝がない。代わりに野村尚吾の古い『伝記 谷崎潤一郎』があがっている。西原大輔くんのもある。まあ考えれば瀬戸内寂聴の『つれなかりせばなかなかに』もないのだが、瀬戸内は白秋のほうで『ここ過ぎて』があがっている。 これまでの川西の私に対する仕打ちを考えると、意図的なものだろう。『恋愛の昭和史』の書評で川西は、「なぜ自分にこの書評が回ってきたのだろう。『文士と姦通』を書いたからだろうか」(大意)などと、妙に冷淡なことを書き、『里見とん伝』の書評では、「全作品を読むのは当然のことだ」とか、むやみといちゃもんをつけてきた。前者は『昭和文学史』を書いたからだろう、と思ったものだ。 はて、なんでこの人はこんなに私を憎むのだろう、と思っていたのだが、ふと、アマゾンで『文士と姦通』のレビューを書い

    川西政明の悪意 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/03/13
    出版の立場から言う。著者が生年を入れたくない場合は出版社が入れない。入っている場合は公表してよろしいということ。NDLの理屈はわからん。
  • 出ました玉突き引退 - jun-jun1965の日記

    今日は元大関前の山、千田川親方の65歳の誕生日で、即日退職なので、何かあるかなと思っていたら、出ました、北桜の引退。北桜は小野川に、小野川だった【火華】司は千田川に。まあ玉突き引退としては軽いほうだ。 しかし北桜は角界最古参ではないか? 魁皇より一年早い87年3月が初土俵だから、23年とってきたわけだ。私が大学院へ入った年からだよ、感慨あるなあ。 いっそ大学教授も、誕生日に即日退職にしたら面白い…まあ成績がつけられないか。 - 私は「看護師ファシズム」と戦ってもいるが、なんで「OL」はいいのか不思議だ。私はOLってのは、女が働くことを特別視することから来る語だから、使うべきでないと思う。サラリーマンだとマンだから男になってしまうのか? サラリーパーソンとか英語ではいうのか。「勤め人」とかでいいではないか。 - まあ「非実在性少年」とか、変な条例であるしあれなんだが、藤由香里あたりが懸命に

    出ました玉突き引退 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/03/10
    worker でいい。
  • 借金をする奴  - jun-jun1965の日記

    俺は借金はしない主義だ。だから家でもマンションでもローンなんか組まない。毎月借家の家賃を払うのと同じですよ、などと言うが、同じじゃねえよ。途中で払えなくなったら元と同じ値段で売れるのかよ、嘘つくなよ。 どうやら世の中には、借金込みで資産を考える奴がいるらしく、借金があって当然だと思っていたりするが、冗談じゃねえ。借金なんかする奴は俺からしたら、返せなくなったら死にゃあいいんだよ、ってな人種でしかない。なに、事業をやるには借入金なしではできない? ああ、だからそういう事業をやる奴は、いつでも自殺する覚悟してやってるんだろう。 おっと、せっせせっせと働いているのに金がない、誰かが病気になってカネがいる、ってな借金はそりゃあ別だ。 なんでこんなことを書いているかというと、ドラマ「ハゲタカ」の第一回を観たからだ。なんだこりゃ? 銀行から融資を断られて自殺しただ? 別に貧乏だったわけじゃないよな、立

    借金をする奴  - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2010/02/25
    桜美林
  • 国会図書館OPACへの要望 - jun-jun1965の日記

    1、シリーズものの「編集委員」を著者標目にするのはやめてほしい。中央公論社の『日の文学』シリーズが、編集委員会に最後の一回出ただけの谷崎潤一郎の著作になっているし、『世界幻想文学大系』は全部紀田順一郎と荒俣宏の著作になっている。またこれに限らず、『世界の文学』などで、著者、訳者が標目になっていないのを修正してほしい。(白水社の「新しい世界の文学」もひどい) 2、「点字図書」は「和書」とはとりあえず別扱いにしてほしい。

    国会図書館OPACへの要望 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/25
    自分の和書(シリーズじゃない)で試したが訳者名で出た(DrMarks じゃないよ)。普通、監修者は不要だが実質的な編者を標目にとることは必要。しかし、全集の各著者や訳者をはしょるとは、Japan NDL OPAC は手抜き目録か?
  • 帰国チャイルド - jun-jun1965の日記

    実にこの、言い換え語には腹がたつ。男は看護師、女は看護婦で何の支障もないのに、看護師と言わなければいけないのだと思い込んでいる奴が多い。そういうのって、戦前、お国の言いなりになった愚かさと同じなんだがな、左翼はそんなことは一切批判しないのだ。スチュワーデスだって別にそれでいいのに、客室乗務員だのキャビンアテンダントだの、つい、アンクル・トムズ・キャビンアテンダントとか下らない洒落を言いたくなる。 「帰国子女」も一時期問題になったが、うまい言い換えが見つからなかったようだ。これは私も、男は子、女は女というのはいかんから変えた方がいいと思うが、「帰国子供」じゃおかしいから「帰国チャイルド」とやればいい。ほら、お前ら英語好きだろ。日政府の米国追随は許せんが、反米的な米国の大学教授の言うことは大好きなバカ左翼どもよ。 ところがこれが採用されていないのは、日人は単数と複数の区別ができないからで、

    帰国チャイルド - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/23
    帰国子女か。議論の行方はいずれにしろ、これって極めて日本的言葉(概念)だよね。WPでみたらドイツ語版があるので驚いたら何だ、Kikokushijoをただドイツ語で説明してるだけじゃないか。書き切れんので我がブログへ。
  • 土岐村路 - jun-jun1965の日記

    書物を登録するのに、いちいちISBNを書く奴がいるが、あれはどういうつもりなのだろう。だいたい学者が書類に書かされるとかいうのを除いたら、を注文するのにISBNで注文する奴なんていないだろう。 昨日の新聞に、沼沢洽治先生と平野敬一先生の訃報が載っていた。沼沢先生には、英文科で英作文を教わった。ただ、井上靖の文章を英訳させる、という昔ながらの和文英訳で、あまり役にはたたなかった。その頃私はオルビーで卒論を書いていて、ちょうど上演された『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』を観に行ったら、パンフレットに沼沢先生が寄稿していた。それで、つい授業のあとで話しかけたが、『ヴァージニア・ウルフ…』以後のオルビーはあまりねえ、というような話で終った。息子が同期で国文科にいた。SFの翻訳もたくさんしたが、遂に自著は一冊も書かなかった。書けそうな雰囲気の先生だったが…。 平野先生は、一年か二年生の時に、一

    土岐村路 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/22
    >本を注文するのにISBNで注文する奴なんていないだろう。←いや、ISBNのなかった時代の古書ならともかく、必ず確認する。版や判が違えば同一著者同一書名でも違うわけだから書き添えるのは当然。そうだよね同輩諸君。
  • 「そっくりだ!」「逆だ!」 - jun-jun1965の日記

    http://www.vernix.org/marcel/people/ 某若者が、長塚京三を知らないというので、たまたま「週刊朝日」の裏面に写真があったので見せたら「長塚圭史に似てる」、ってそれは逆だ! と言って思い出したのが、浅田彰と柄谷行人が「ベルリン・天使の詩」を観て「ピーター・フォークはジャック・デリダにそっくりだ!」と言った話だが、それも一般庶民からすれば、逆だ! さらに言うと、ジュリア・クリステヴァはベナジル・ブットにそっくりだ。小山エミはアンドレア・ドウォーキンにそっくり? さらにその某若者が「砂の器」のあらすじを話すのを聞いたら、何か似てはいるが違う。テレビドラマの、ハンセン氏病の箇所を隠蔽したやつだった。しかしあれはハンセン氏病が出てくるからいいのであって、それがなかったら、どうってことのない話になってしまうのではないか。ああ、若者たちは、父親が三十人を虐殺したとかいう

    「そっくりだ!」「逆だ!」 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/15
    やや、植芝盛平(Morihei Ueshiba)翁がいるぞ。そういえば、この人って日本語版WPより英語版のほうがはるかに詳しいんだよね。日本人は知らないが世界は知っている。Cheat Sheet というから大橋英文学史のカンペかと思った。
  • 田代和生先生 - jun-jun1965の日記

    大河ドラマのビデオを観終わって自動的についたNHK教育テレビに田代和生先生が出ていて、女だったのでびっくりした。「かずい」と読むのは知っていたが、ずっと男だと思い込んでいたのだ。日朝関係史の篤実な研究者だが、調べたら中央大学大学院出身なので、マーチの大学院修了でも立派な学者はいるのか、と一瞬思ったが、今とは時代が違う。 ところで田代先生については、某研究所で某助教授の教授昇任人事が話し合われていた際、評議員だった田代先生が「あいつだけは許せない」と言って泣いたという話がある。それでその人は教授になったけれどすぐよそへ移ったともいう。だからずっと、中年の男が泣き出すさまを想像していたのだが、女だったのか・・・。 マサシよ、創価学会は私やプロボクサーよりずっと怖いよ。そのうち大阪湾にぷかーり、なんてことにならないようにね。

    田代和生先生 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/12
    >中年の男が泣き出すさまを想像していたのだが、女だったのか・・・。←今日はコメントする余地なし。
  • 房之介さん、どうも - jun-jun1965の日記

    『日の有名一族』さらに訂正で、村松友視の父は、友視が幼い頃に死んだのではなく、生まれる前に死んでいる。これは生年と没年を見れば一目瞭然である。 もう一つ、出た時に某先生から指摘されていたのだが、夏目房之介の母方の祖父は三田平凡寺という人で、房之介さんは、こちらの血を色濃くひいていると自ら語っておられるそうで、その後『公明新聞』の書評で塩沢実信氏にも指摘された。私は不明にしてその三田という人を知らなかったが、房之介さんの『不肖の孫』に書いてある。 もっとも私には、房之介氏が長じてのち、敬遠していた漱石を読んだら、自分と同じことを考えているので驚いたというエッセイが印象に残っていて、というのはそこに描かれた漫画で、房之介さんが手にしているが『行人』だったからである。ところが実は『行人』の後半は、典型的な不安神経症の症状を描いており、私もまたわがことのように感じたことがあり、房之介氏も恐らく

    房之介さん、どうも - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/10
    >それに三田なる人物は房之介氏によって有名になったような人なので、書き入れるべきかどうか、迷っている。←これは確かに重要なこと。流石に歴史家の猫猫先生。でも、俺の大正時代の放蕩爺さんとは大違いかもね。
  • 事実は一つである - jun-jun1965の日記

    江藤淳の『批評と私』というに「ペンの政治学」という文章が載っている。1984年に日ペンクラブが反核声明を出した時に、江藤がそれを政治的でありペン憲章に違反しているとして批判したものだ。その中に、会議に遅れていった江藤が反対を表明すると、三好徹が「理由を聞こうじゃないか、理由を」「おれたちは、政治的じゃないという解釈なんだけどな。まあ、政治的と思う人がいるんなら、仕方がないや。個人の自由だからな」と言ったと書いてある。 今では、ばんすか政治的な声明ばかり出している日ペンクラブだが、それもみな、政治的ではないという解釈なのだろう。ところがこの文章には付記があり、あとで三好から、テープを聴いたら自分の発言は違っていたから訂正してほしいと言われたとあり、「しかし、それにもかかわらず私は初出のテクストを変更しなかった。なぜなら文学者は、テープレコーダーの音声によってではなく、自己の記憶によって

    事実は一つである - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/06
    Ranke's maxim, "wie es eigentlich gewesen"--however, is this "brute fact"? Or, can a brute fact be identified with something wie es eigentlich gewesen? Is the past understood as an attainable object? ごちゃごちゃ申すな、それでも「事実は一つである」との猫猫先生の言。
  • ああそうか - jun-jun1965の日記

    ベースボールマガジン社『相撲』購入、時津海のところが空白の話題の番付を入手する(番付複製が付いているのはこの雑誌だけ。読売の『大相撲』にはない)。当初、ちと不思議だったのは、これまでにも、番付編成会議のあとに引退して親方になった力士はいるのに、なぜ今回珍例になったのかということだったが、少し調べて分かった。これまでは、番付発表の後で引退発表(及び手続き)をしていたのだ。五月場所前に引退した栃東がそうだった。つまり、廃業するならともかく、引退して親方になるなら、その発表および手続きは、場所直後の番付編成会議前、あるいは番付発表後、ということになる。初心者のために説明すると、番付編成会議は場所千秋楽から三日後、番付発表は場所初日の二週間前の月曜である(初場所の場合少しずれる)。編成会議前に引退すれば、番付には力士としては載らないし、番付発表後であれば、今さら番付を変更できない。従って、時津

    ああそうか - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/03
    鶴田欣也か、日本語版WPにある彼の記事を読むと孤独で可哀想な気がする生涯だ。UWの彼の学位論文だってマイクロフィッシュでしか見ることができない上、タイトルも誤植で Akutagawa Gyunosuke。龍を牛にするとは可哀想に。
  • 失恋運転禁止 - jun-jun1965の日記

    飲酒運転に対する取り締まりや判決はどんどん厳しくなっている。ところで某所で「失恋運転禁止」に関する文章を読んだ。失恋して精神的にボロボロになっている時に運転するのは禁止すべきだというのだ。まあ半分冗談だが、実際、精神的にヤバイ状態の時の運転は自粛すべきだろう。 しかしでは、タクシーの運転手が失恋したら、どうするのか。バスやトラックの運転手はどうか。こう考えてみると、まじめに、精神不安定時の運転は禁止すべきではないかとさえ思える。飛行機のパイロットだって、愛人がいるのがにばれたりしておたついている時には、搭乗を控えるべきではないか。実際、心身症で逆噴射しちゃった機長もいたわけだし。(若い人は知らないだろうが、心身症という言葉はこの1982年の日航機逆噴射事件で知られるようになった) - どうも最近、「叫ばれる」という言葉が濫用されているような気がする。こないだなんか「格差社会が叫ばれる今日

    失恋運転禁止 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/11/01
    >各種審議会委員‥書く文章も新聞記者調になっていく←誰のことだろう?昔、讀賣の記者で新聞の悪文を集めていた人がいた。確かに誤字脱字だけでなく係りがおかしかったり未完結文だったりする。急いで書くからね。
  • 愛国戦隊大日本 - jun-jun1965の日記

    製作当時、『アニメック』で、池田憲章の連載のパロディーとして書かれた文章で知ったとき以来、初めて現物を見た「愛国戦隊大日」である。 しかし時は流れた。もはや、右翼といえば反共という図式が成立しない。ロシヤはもはや社会主義国ではないし、佐藤優のようなロシヤのスパイの右翼も登場した。 しかし蓑田胸喜に関心が集まったり、片山杜秀のが出たりして、思うのは、 「かっこいい右翼」 VS 「凡庸な保守派」 という変な対立ができつつあることで、前者は要するに北一輝、石原莞爾、蓑田、頭山満、杉山茂丸などを論じ、小室直樹などを尊敬していたりする。後者は、新しい歴史教科書をつくる会とその周辺である。 私の若い頃から、前者への崇敬の念のようなものはある程度あって、自民党なんかとは違う右翼があるんだ、という雰囲気があったが、松健一などもその辺の先駆だろう。格的には福田和也が前者を広めたわけだが、最近では後者

    愛国戦隊大日本 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/10/30
    あほらしい。←そうだろうと思っていました。しかし、1900年前後日露戦争期はこれらの日本人が米国の当時の新聞雑誌記事にも登場して面白い。杉山の小説『百魔』は新報知社版で読んだが、講談社が復刻していたとは。
  • 罵倒日和 - jun-jun1965の日記

    いやーひどいものを観た。土曜にNHK教育テレビで放送していた「シェイクスピア・ソナタ」。緒川たまきが出ていたので観たんだが、30年前の清水邦夫の戯曲だと言われても信じるね。最初は、いかにもな演劇のパロディかと思っていたら、気だから驚いた。もう、平幹二朗の絶叫芝居のタチの悪い模倣もいいところで、楽屋ものの、三角関係の、遂に姿を現さない重要人物がいての、まるで演劇のガラクタ展覧会だ。まあ、幸四郎が好きで、芝居なんか碌に観たことない、というような人には面白かろうが、演劇史への冒涜だよこんなものは。こんな芝居が絶賛されていたら、演劇評論家は団結して抗議しなきゃいかん。岩松了は『テレビ・デイズ』の頃から、評価に値しないウェルメイド作家だったが、ここまで堕落するか。 - アマゾンのレビューといえば、玉石混淆で有名だが、中には、についての情報が得られるものも多い。しかし、レビュアーの無教養ぶりが、

    罵倒日和 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/10/30
    緒川たまき? どれどれ(イメージ探し‥)、ん?! なんだ葵サンじゃない、眼鏡かけて髪ロンで。週刊新潮 '07.7.5, p. 154 参照(←プラスチックに入った新品を昨日入手。なんで今頃買えたのか自分でも不思議だが本当。)
  • 十返舎一九 - jun-jun1965の日記

    http://www6.plala.or.jp/tokio/yoshiwaratebiki.html 『吉原手引草』の年代に関するものだが、最後のほうで「名高い十返舎一九」という台詞がある。一九が有名になるのは「東海道中膝栗毛」刊行の享和二年(1802)以降と見るべきだろう。掲示板もメールも閉じられているのでここに書いておく。 - 新書判というのは、書き下ろしが原則で、時には雑誌発表のものをまとめたり敷衍したりすることがある。単行を新書判にするということは、まずない。2001年、洋泉社の新書yで、網野善彦と宮田登の『歴史の中で語られてこなかったこと』が出た時、確か週刊朝日の書評欄で、永江朗だったか、新書だから新刊だと思ったら、98年に同社から出た単行の新書化だったので、新書界の慣例に反する、と批判していたことがあった。 新書を文庫にするのでさえ、以前は中公新書がやっていて、講談社現代新

    十返舎一九 - jun-jun1965の日記
    DrMarks
    DrMarks 2007/10/29
    米国でのとんでもない実話。父親が神学者の娘が神学者になった。同じ内容の学位論文をタイトルを変えて2つの出版社から出した。業績欄に著書が二つ並んだ。まんまと職を得た。「キチガイ女!」と叫びたい気がした。