医師の社会的役割医師は人の生死の場に立ち会い、その上で診断書を書くことが医師法によって定められています。 自宅療養中の患者の臨終に際し、医師が遠方にいてすぐに立ち会えないのであれば、看護師が死亡を確認し、スマートフォン、タブレットなどを通じて、医師が死亡「遠隔」診断できるようにしようと、現在、厚生労働省で具体的な要件が議論されています。 今年度中には始まるというこの死亡「遠隔」診断を、現場の医師として自分のキャリアを振り返りながら考えてみようと思います。 ホスピスで働く医師の過労私は現在、開業医として在宅医療の現場で働いており、ほぼ毎週患者の死に立ち会っています。医師になってから20年が過ぎ、ホスピスで働いていたときから数えれば、もう2000人以上の死に関わってきました。 人は死に至るまでに様々な病苦を体験します。私が関わる多くはがんの患者です。今、日本ではがんは死因の第1位となっています
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