厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会は12日、医師が少ない地域(医師少数区域など)での勤務経験を、一部の医療機関の管理者要件に組み込む新たな制度の枠組みを巡る議論をスタートさせ、2017年末に決めた「地域医療支援病院の一部」から、対象を拡大すべきだとの意見が大勢を占めた。この制度による医師の地域偏在解消に実効性を持たせるためで、対象拡大自体への反対意見はなかった。【松村秀士、兼松昭夫】 分科会で議論するのは、各都道府県が指定する「医師少数区域」などで一定期間勤務した医師を、厚労相が認定する新たな制度(認定制度)の枠組み。7月に成立した改正医療法・医師法に伴って20年4月にスタートし、この制度の認定を受...