新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を奮っています。これまでにない速度で拡大し、またウイルスの変異も後押ししたのか、重症患者数も増加しています。特に大阪では重症病床数を重症患者数が上回っており、コロナ以外の重症救急診療を逼迫させるだけでなく、ついにコロナ診療が成り立たなくなるというステージになってきました。 そんな中、ようやく医療従事者向けのワクチン摂取が本格化し、一般高齢者向けのワクチン接種も始まってきております。何とかワクチン接種が早期に広く行き渡るように努力しているところですが、河野太郎行政改革相は今月12日に高齢者向けワクチンの廃棄があったという報告をしています。余っているなら自分に打って欲しいと思う人も多いと思います。どうして廃棄ということが起こってしまうのでしょうか?当院での事例を取り上げて、今後の接種体制の効率化について考えたいと思います。 ワクチン接種に関する