新型コロナ第7波は、過去最多の感染者を記録しており、もはや正確な感染者数を把握できない状況に陥りつつあります。軽症者の発熱外来受診を避けるよう自治体から通達されていますが、なかなか減りません。この理由の1つである「療養証明書」について解説します。 発熱外来に求められるのは「診断」どこの病院でも、連日発熱者が行列を作っている状況です。重症化リスク因子のない軽症者であっても、とにかく受診する風潮はなかなか消えません。 発熱者が多いことも理由の1つですが、もう1つの理由に学校・企業・生命保険会社などが「医療」ではなく「診断」を求めているためです。 職場に復帰するため、新型コロナの「療養証明書」が必要だと言われて受診する人は少なくありません。これは、保健所に発生届が提出されることで発行されます。「療養証明書」を手に入れるため、多くの発熱者が重症度を問わず、発熱外来を受診し、医療機関や保健所の業務を