ブックマーク / aggren0x.hatenadiary.org (7)

  • 海外でのダウン症出生前検査後の妊娠中絶率について - aggren0xの日記

    事実について述べるのみです。この件について特定の意見を表明するものではありません。 http://anond.hatelabo.jp/20130628194054 という、非常に素敵な、人間としての誠実な葛藤をとても素直に表現されている、ブクマもとても多くついていた文章について 海外で出生前検査をする理由は、生まれる前に障害の有無を確認し、もし障害があった場合は「生まれる前から準備をしましょう」っていうのが基的な考えだと聞いた事がある(親の心構えとか、住居をリフォームするとか、コミュニティに参加するとか等々)。 http://anond.hatelabo.jp/20130629034708 というトラックバックがついている。ここから、海外では出生前検査をしてもあまり妊娠中絶をしないというふうに読み取ることが可能であるように思う。しかしそれは事実ではない。 ここで「海外」といった時「欧米」

    海外でのダウン症出生前検査後の妊娠中絶率について - aggren0xの日記
  • 医師の過重労働 - aggren0xの日記

    見えない所でコソコソと。 2013-06-04 医師の労働時間の件ですけど、僕がこれまでに遭遇した「尊敬できる医師」はほぼ全てワタミ社長タイプだったというのが正直なところ・・・なかなか難しいもんです。内科ですけど。 平日に朝7時から夜11時まで働くのは彼らのデフォルトで、というか通常はそれより早くからそれより遅くまで仕事している。当然かれについた研修医はつきっきりですよ。わりと多くの時間を、患者さんと話をすることに使っていたりします。患者さんとのお話っていうのは、長く話しするも短く切り上げるも医者次第。給料変わりませんから。こういう医者は、患者さんの質問が途切れるまで、不安感がある程度でも解消されるまで、あるいは世間話であろうと、ずーっと応対します。その他の時間は処置や外来でなければ、研修医を教育したりします。他科へ依頼した患者さんがいるならその様子を見に行き、普段の担当医が同席しているこ

    医師の過重労働 - aggren0xの日記
    DrPooh
    DrPooh 2013/06/05
    権利でなく義務ということにしないと必要な休暇が取れない社会ではあると思う。本人にとっても周囲にとっても。
  • 安倍晋三自民党新総裁の病気について - aggren0xの日記

    安倍晋三さんが自民党の新総裁になられたということです。 僕自身はごく最近知ったのですが、就任時の記事のブコメを見るとまだご存じない方もいらっしゃるようでしたが、安倍さんの前回首相退任時の「胃痛」と言われていたものは潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis, UC)だったのだそうです。それについてある意味興味を持って見ています。 私自身は、慢性疾患の患者さんがそれのない普通の方と同じような人生を送れるようにして差し上げることが願いなので、こういった話は胸が痛みます。潰瘍性大腸炎は慢性の下痢と血便をずっと繰り返す大変な病気です。親類に、同じ種類の病気であるクローン病の人がいます。いずれも自己免疫性疾患と言って、原因はまだ不明*1ですが来ヒトを守るためにある免疫システムが暴走して自分自身の細胞を攻撃してしまうという病態を示します。これらの病気の場合は腸管に対して自分自身の免疫細胞が攻

    安倍晋三自民党新総裁の病気について - aggren0xの日記
    DrPooh
    DrPooh 2012/09/29
    その時点で可能な治療でコントロール困難だったのかという以前に,そもそもキチンと治療を受けられる環境だったんだろうかという気も。
  • 空気感染と飛沫感染と - aggren0xの日記

    あのねえ、何度も書いてますけど私はゲノム科学者ですよ。でも一言申さずにはいられない。 人に感染すると致死率が5割以上の高病原性鳥インフルエンザウイルスは、一つの遺伝子が4カ所変異するだけで哺乳類の間で空気感染するようになることがわかった。 http://www.asahi.com/science/update/0503/TKY201205020671.html ええっ!なんだってっ!インフルエンザウイルスといえば当然飛沫感染様式droplet transmissionを示す病原体ですが、遺伝子変異によってなんと空気感染airborne transmissionに変化するのですか?これは恐ろしい!(・・・なんて、んなわけねーだろ、と思いながら書いてるわけですけど) この病原体の「感染様式」なるものは基的に感染予防のために分類されています。標準予防策Standard precautionなど

    空気感染と飛沫感染と - aggren0xの日記
    DrPooh
    DrPooh 2012/05/07
    専門用語が一般に誤った使われ方をされるのはメディアにも要因があるのかも。
  • MacのうざいSpacesをなんとかする技 - aggren0xの日記

    今回の記事は、マカー以外の方はご遠慮ください。 今回私は、私と同じようにスペーシズグルグル大回転に悩む数多のマカーのためにここにこれを書き残し、たとえ0.001%でも世の中のお困りの方々の目に触れる機会を増やしたいと思います。 むかしspacesがMacに導入された時、僕はKDEの複数の仮想ワークスペースがとても気に入っていたものだから、大いに喜んだものです。ところがMacのspacesには、ネットで調べてもとても頻繁に報告がある不具合?があって、それは 「ワークスペースがアプリケーションの都合で勝手に切り替わる」 というもの。この不満が起こるのは使い方次第のようで、一つのスペースに特定のアプリケーションを固定して使ってると問題ないらしいですが、僕のようにそれぞれのスペースにそれぞれのプロジェクトを対応させて、それぞれにターミナルとExcelとWordを開いておきたいとかするともう悲劇。4

    MacのうざいSpacesをなんとかする技 - aggren0xの日記
    DrPooh
    DrPooh 2012/03/22
    うちの環境ではChromeとEvernoteの画面割り当てがうまくいかず強制的に切り換わってしまうのだけど…
  • 新年を迎えるにあたって - aggren0xの日記

    10代の大腸癌患者さんというのがいた。 僕の担当ではなかった。むかしのことだけど。 若い人のがんの進行は速い。若ければ若いほど速いのかもしれない。もちろん担当の主治医はそれこそ頭をかきむしるくらいに苦悩していたけど、僕にとってもそれはとても言葉で言い尽くせるような経験ではなかった。こういうのを言葉に出来る人が作家になるのだろうが、僕には文才がない。 思ったよりずっと早く亡くなった。 大腸癌だからこれほどの衝撃をうけるので、白血病や骨肉腫とかならよくあることではあるかもしれない。交通事故で若くして死ぬこともよくあるだろう。それでも、ひどく不公平なものだと思った。だって大腸癌だ。 10代の1型糖尿病患者さん、20代のSLE患者さんならよく診た。いずれも一生付き合う病気だ。人生の長さが70年なら、まだそのうち1-2割しかすごしていないのに、残りすべてをこの病気とつきあって生きていかなきゃいけない

    新年を迎えるにあたって - aggren0xの日記
    DrPooh
    DrPooh 2012/01/03
    医療は『あんまり人々の幸福度・不幸度に(健康という面から)差が出ないようにするためだけにある』という見方には共感を覚える。
  • イレッサの記事に、ちょっと一言 - aggren0xの日記

    http://d.hatena.ne.jp/what_a_dude/20110114/p1 のエントリを読んで、この中の「検出力」と「モニタリング」についてより具体的に説明する方法がないものかと考えてみた*1。ポイントとしては、多少の確率分布を用いるがP値は使わない。ちょっとブラックボックスのように思う人が多いと思うので。使わなくても、統計的考察はできる。 二項分布で考える ちょろっと具体的な数字を出してみたい。イレッサによる急性肺障害・間質性肺炎、というのが懸案の副作用であるわけだが、この発症率についてはイレッサ群で4%、抗癌剤による通常療法群で2%観察されるとする報告がある*2。このような場合、たとえイレッサが登場していなくても、その時点で標準的な治療をすることにより2%程度の間質性肺炎は発症したと考えられ、残りの2%がイレッサによる「超過リスク」ということになる。もちろんこのような比

    イレッサの記事に、ちょっと一言 - aggren0xの日記
    DrPooh
    DrPooh 2011/07/31
    統計学的検出力の解説と,診療における統計的知識の重要さについて。
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