昨年から楽しみにしていた佐々木さんの新刊。今週発売されましたので、さっそく読んでみました。 この本では、情報が共有される圏域がインターネットによってどんどん細分化され、そうした圏域を俯瞰して特定するのが難しくなっている事実を起点としています。そしてその混沌の中を情報が流れていく新しい法則を解き明かすことをゴールとして書かれています。 その「新しい法則」の論旨を整理してみたいと思います。 ■「マス記号消費」の消滅 記号消費:商品そのものではなく、商品が持っている社会的価値(記号)を消費すること。 例)社会的ステータスとしてのメルセデス・ベンツ ↓ ■「機能的消費」と「つながり消費」への二分化 機能消費:シンプルかつ十分な機能さえあれば、それで十分じゃないかという考え方。 例)ユニクロやH&Mのようなファストファッション、軽自動車 つながり消費:消費するという行為の向こう側に、他社の存在を「認