東日本大震災から半年が経過しようとしている。 個人的には、3月11日からの半年間で、時代がすっかり変わってしまった感じを抱いている。 震災以前の出来事は、たった1年前に起きた事件であっても、遠い昔の記憶であるように感じられる。不思議な感覚だ。 震災を契機として、具体的に何が起こって、われわれの精神のどの部分がどんなふうに変化したのかについては、今後、長い時間をかけて、じっくりと検証しなければならないのだと思う。が、細かい点はともかく、わたくしども日本人の時代認識が、震災を機に変わってしまったことは確かだ。 一例をあげれば、「戦後」という言葉が死語になりつつある。 これまで、昭和が終わって元号が平成に変わっても、二十世紀が二十一世紀に移っても、「戦後」という時代区分は不動だった。で、その言葉は、つい半年前まで、国民の間に広く共有されていた。 それが、震災を経てみると、「戦後」は、にわかに後退
先日、岡田斗司夫の事務所にて行われたインタビューが掲載されました。 週刊東洋経済 2012年4月7日号(2012年4月2日発売) P.94からの第2特集、「さらば、GDP」にて、岡田斗司夫/オタキングex代表「日本は“評価経済”の高度成長期に入った」がそれです。 岡田斗司夫の理論の中核を担う「評価経済社会」という概念を、ガチガチの経済専門誌がどう料理したのか。 書店でみかけたら、ぜひお手にとってご覧下さい。 また、実際に行われたインタビューの文字起こしを、東洋経済さんから頂きましたので、掲載します。 インタビューの音声データはこちら 文字起こしではわからないニュアンス(実際、岡田も記者さんもかなり楽しげに話しています)を耳から感じてください! 岡田斗司夫インタビュー(「週刊東洋経済」4月7日号(2012年4月2日発売) ――若者に貨幣離れが起こっているのか。 起こっている。かつては、やる気
暴力団排除条例、いわゆる暴排条例が2011年10月に東京都と沖縄県で施行されたことで、47都道府県すべてで同条例が出そろった。同年8月には、島田紳助さんが暴力団との密接な交際を理由に芸能界を引退しており、暴力団の影響力を排除する機運が高まっている。 2012年2月7日のニコニコ生放送では、『暴力団』(新潮新書)の著者で、暴力団問題に詳しいノンフィクション作家の溝口敦氏が登場し、「裏社会に生きる『わるいやつら』を徹底解剖」と題してトークが行われた。 ■日本では「暴力団は合法的な存在」 番組で、「海外の暴力組織」について聞かれた溝口氏は、「程度の差こそあれ、組織犯罪集団は全世界に存在する」と説明。イタリアのカモッラ(ナポリを中心とするマフィア)、ロシアの青少年犯罪グループ、メキシコの麻薬マフィアを挙げつつ、2011年7月にアメリカのオバマ大統領がこれらと日本の「ヤクザ(暴力団)」と合わせて4つ
ここ数日の記事で考えている、論理的思考と感性的直感とのことに関連して。 朝日新聞の「天声人語」を読んで、茂木さんが朝から憤慨していた。曰く、このコラム欄は季節の移り変わりなどのエッセイとしては秀逸だけれども、政治のネタになるとひどいと。「緻密なロジックと世界観で語るべきことを、花鳥風月でごまかすから、読むべき見識が一つもない」との指摘に、なるほどなあと思った。 茂木健一郎連続ツイート「天声人語はいっそのこと、紅旗征戒わが事にあらずを貫いてはどうか」 - Togetterより 日本における「随筆」という言葉は、たとえば吉田兼好や清少納言のそれを思い起こさせるのであろう。感性に根ざして、簡潔に自然の動きや心のゆれを表現する。短い文章の中で世界観を示すわざは、日本語の一つの「精華」であって、末永く受け継いでいかなければならない。 英語のessayを、吉田兼好的な随筆と、狭くとってしまっているとこ
『ベーシックインカムは「愚者の楽園」』『ベーカムは「愚者の楽園」追記』で橘玲氏が、産業革命勃興期に英国で実施されたスピーナムランド法の経験を元に、ベーシックインカムを否定している。しかし、批判は妥当とは言えない。 現在の生活保護制度の方がスピーナムランド法に近くなっており、ベーシックインカムは生活困窮者のインセンティブ・メカニズムにも考慮しているからだ。分かりづらい所もあるので、生活保護制度とベーシックインカム、そして負の所得税について違いをまとめてみた。 1. 生活保護制度とその問題点 スピーナムランド法は端的に言えば、所得が生活扶助額以下の困窮者に生活扶助額を与える、現在の日本で行われている生活保護に近い制度だ。大雑把な例を図示する。 実線が手取り、破線が所得税や生活扶助費が無い状態を表す。実際の制度は、家族構成や居住地域資産の有無等で生活扶助を受けられる所得が変化し複雑だが、基本的な
イギリスのテスコ、フランスのカルフール、アメリカのウォルマート――。圧倒的な調達力と優れた小売り技術を持つ彼らが、日本では苦戦を強いられたのはなぜか。 ------------------- ■イギリスの綿が日本を席巻できなかった理由 現在、静岡県知事を務められる川勝平太氏には、『日本文明と近代西洋──「鎖国」再考』(NHKブックス)という名著がある。明治初期のわが国近代工業の曙をテーマとするものだが、内容はわくわくさせる面白さがある。 イギリスに100年遅れてスタートした明治期の日本の近代化。当のイギリスは、産業革命を契機とし綿工業の生産力を高め、19世紀から20世紀にかけて世界の市場に進出した。その圧倒的な力による攻勢に耐え、逆にアジア市場で主導権を奪ったのは日本の綿工業であった。100年遅れてスタートしたにもかかわらず、日本の綿工業は、どうして巨大な生産力と販売力を併せ持った
スマートフォンを買おうと思っている。 これまでは、「どうせひきこもりなんだから」という理由で手を出していなかった。 実際、あれは、電話というよりは、移動仕様の簡易PCに近い。それゆえ、自宅にこもっていることの多い私の暮らしぶりからして不要なブツだった。 逆に考えれば、スマホは、ソーシャル(社会的)なツールだということになる。 従来型の携帯電話(以下「ガラケー」と略称します)は、通話なりメールなりという個別の関係を仲介してはいても、その持ち主を「社会」に接続する機能は持っていない。だから、コミュニケーションツールではあっても、ソーシャルなネットワークとは無縁だ。 が、スマホは、あれは、電話ではない。通信端末だ。その意味で、スマホの画面に指先を這わせている人間は、通話先の人間というよりは、もっと漠然とした「ネット社会」につながっている。ということはつまり、スマホというあの小さな窓は、外出中ない
…開いた口がふさがらないニュースを見た。 <ルパン三世>27年ぶりにテレビシリーズ復活! 4月から日テレで | ニコニコニュース 多くの人が知ってるとおり、ルパン三世のテレビスペシャルは年々評判が落ちています。散々です。でも、これってアニメに限ったことじゃないんです。「食」をつかさどる企業は次々と「復刻版・復活」商品をだし、車の会社は一度受けたブランドを何度もリメイク。 すごく細かい論争になるので前書きします。メインは「違和感の指摘」です。私は20代のひよっこでその時代について何も知らんが、それなりに作品の数を見ることで「あれ、ルパンの雰囲気が何度かリニューアルしててるみたい。とりわけここの5年が酷いぞ。どうしてこうなったんだろう」という話がメイン。精密かつ、卓越したルパン論を期待する方はお帰りください。お出口はあなたのブラウザの戻るボタンです。 お品書き 公式から出すのに「二次創作」 ソ
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org 「犯罪の何割が外国人によるものかを問うたところ、正解は1%であるのに対して、平均値は26%。中央値は20%であり、半数の回答者が外国人の犯罪率を真実の値の20倍も高く誤認している。回答者の14%は、日本の犯罪の半数以上が外国人によると信じている。」 DK Expression @daisuke_exp マスコミの排他主義のせいですね。だけど、それぞれの人口当たりの犯罪者割合はどうなのだろうか? 外国人の方が平均的には貧しいとして、犯罪者になる可能性は高いような。RT @han_org: 「犯罪の何割が外国人によるものかを問うたところ、正解は1%であるのに対して、平均値は26%。 大久保 街亜 / Matia Okubo @matiasauquebaux (自分も含め)ヒトは「物語」を信じるから注意が必要。生データを押さえるのが大切と再認
日を増すごとに新聞の一面からは東日本大震災関連の記事が次第に姿を消していき、日常に戻っていくわけですが、その様子を一面の記事の移り変わりでまとめてみました。 使ったのは2011年3月11日から12月31日までの朝日新聞(大阪版) 上から下へざーっとスクロールさせれば、どんどん話題が風化していく様子がよくわかります。 2011年3月11日~3月17日 3月18日~3月24日 3月25日~3月31日 4月1日~4月7日 4月8日~4月14日 4月15日~4月21日 4月22日~4月28日 4月29日~5月5日 5月7日~5月13日(5月6日は休刊日) 5月14日~5月20日 5月21日~5月27日 5月28日~6月3日 6月4日~6月10日 6月11日~6月18日(6月13日は休刊日) 6月19日~6月25日 6月26日~7月2日 7月3日~7月9日 7月10日~7月17日(7月11日は休刊日
ネット上で炎上した渡辺社長の発言。反省している旨の投稿がありましたが・・ 一番炎上したのは、一番下の「労務管理ができていなかったという認識が無かった」という点でしょう。確かに「労災認定」された程度のものを認識してないというのはどうだ、という気持ちは分かるんだが、自分的にはちょっと違和感を感じる。こんなこと書くとこちらまで飛び火しそうだが、とりあえず気になるので書くことにした。 まず、社長のツイートには「会社の存在目的の第一は社員の幸せ」とあるが、自殺しちゃうくらいだから彼女は幸せでは無かったんだと思う。しかしワタミの他の社員は幸せでないかというと、それはわからないし、幸せ一杯の人もいるはずだ。 ニュース読むと、入社して月140時間の残業を2ヶ月やって自殺とあった。 自分はリクルートに新卒で入ったわけだが、月140時間残業って平均値くらいのフツーだった。雑誌創刊時とか最高240時間やったこと
ザ・インタビューズ>久保内信行へのインタビュー「あれってどう? なんかある?」 最近はニコニコやUStreamの登場により素人でも数千人の視聴者を集めることが可能になりました。さらにはメジャーアーティストの低賃金、低待遇の現実が知られることになったこともあり、メジャーデビューに魅力を感じない若者が増えているようです。現在は過渡期だとは思いますが今後どのような状況に落ち着くのでしょうか? 納品したはいいけど、脳内麻薬出まくって一向にうまく寝られないので、いぬぼくSSの かるたちゃんEDをエンドレスで聞いていたら、脳内が完全に虫歯になってしまいました。 そんな湯だった脳みそで返答しますね。 前提として、「アーティスト」を例にしてビジネス、もしくは将来像を語るときに混ざりがち な論点は表現の普及とメイクマネーの多寡なんだと思います。この設問だと、Ustreamで 数千人の視聴者を集め
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みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) 作者: 桜井のりお出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2007/01/09メディア: コミック購入: 6人 クリック: 147回この商品を含むブログ (270件) を見る 大学時代の友人とひさしぶりに会ったら、話があわなくなっていた。 待ち合わせ場所は秋葉原。私がアニメの話題作についてペラペラと喋っていたら、彼はぽかんとした表情を浮かべていた。『Stein’s Gate』はおろか、『まどか☆マギカ』も『けいおん』も観ていないという。私にとっての一般常識を、何一つ共有できなかった。彼に非はない。私がそちらのカルチャーに染まってしまっただけだ。 ただし、東京の友人には社会人になってからオタク化した人が多い。独身の男性(に限らないのだが)は帰宅後ヒマだ。バラエティ番組は最近あまり面白くない。しかも帰宅する時間が遅くなりがちで、テレビをつければち
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