今年7月,ガンホー・オンライン・エンターテイメントの元社員が「ラグナロクオンライン」のゲーム内通貨を偽造し,現金に換えていた事件が発覚。元社員は不正アクセス禁止法で逮捕された。この事件の背景には,リアル・マネー・トレード(RMT)の活発化がある。ガンホーはRMTをどう見ているのか。広田知哉カスタマーサポート本部長に直撃した。(聞き手は高下 義弘,武部 健一=ITpro) ―― RMTという現象を認識し始めたのはいつ頃からですか。 ラグナロクオンラインのサービスを開始してから今年で4年目ですが,開始当初から個人間による小規模な取引は確認していました。当時はYahoo!オークションなどの場を使ったもので,それほど大きな取引には発展していませんでした。RMTの取引を仲介するRMT業者が登場し,ここまで規模が大きくなったのは最近のことです。 RMTに関しては以前からゲームの約款に禁止事項として盛り