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ブックマーク / susumu-akashi.com (5)

  • なぜ子ども虐待のサバイバーは世界でひとりぼっちに感じるのか―言語も文化も異なる異邦人として考える | いつも空が見えるから

    ある若い男性が自らの暗い経験を次のように記述している。 「人類から切り離されて、宇宙でひとりぼっちのように感じる……自分が存在しているのかどうかさえわからない……みんなは花の一部なのに、僕は未だに根っこの一部だ」(p133) 先日、わたしは とある講演の中で、性的虐待のサバイバーである女性のエピソードについて話されるのを聞き、戸惑いと違和感を覚えました。 講師は、その女性が自殺衝動と闘いながらひたむきに生き抜いていることに触れ、わたしたちはみな、こうした憂な気分や苦悩に見舞われるとしても、それを乗り越えていくことができる、と聴衆を励ましていました。 確かに勇気づけられるエピソードかもしれません。しかし、わたしはその話に困惑して、同意も共感もできませんでした。 性的虐待をはじめ、子ども虐待のサバイバーが感じる苦悩は、多くの人がふだんの生活の中で感じる憂うつさや不安とは、あまりに異質で種類の

    なぜ子ども虐待のサバイバーは世界でひとりぼっちに感じるのか―言語も文化も異なる異邦人として考える | いつも空が見えるから
  • なぜ耐えがたい恥は人を生ける屍にしてしまうのか―「公開羞恥刑」と解離の深いつながり | いつも空が見えるから

    あなたが今まで「人生でいちばん恥ずかしい」という思いをしたのはいつですか? そう問われると、思い出したくもない記憶がいくつも頭をよぎって、思わず顔をしかめたり、思考を追い払ったりしてしまう人もいるでしょう。 「恥」という感情は、ひときわ耐えがたいものの一つです。痛みに強く、怒りをコントロールでき、悲しみにも呑み込まれない屈強な人でも、恥ずかしさだけは耐えることができないかもしれません。 恥ずかしさは、わたしたちにとって身近なものですが、度を越えた恥ずかしさは、人を殺すことさえあります。ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち (光文社新書)というで取材された、精神分析学者ジェームズ・ギリガンはこう語ります。 あらゆる暴力は、その被害者から自尊心を奪い、代わりに恥の感情を植えつける。 それは事実上、その人を殺すのと同じだ。(424) 「恥」が人を殺すとはどういうことでしょうか。 「恥」は、

    なぜ耐えがたい恥は人を生ける屍にしてしまうのか―「公開羞恥刑」と解離の深いつながり | いつも空が見えるから
  • 他人が怖い,信頼できない,人といると疲れるなどの理由―解離と対人過敏 | いつも空が見えるから

    ■人が大勢いる場所に行くと緊張して苦しくなる ■家族や友人にも当の気持ちを打ち明けられない ■世界でひとりぼっちのように感じる ■だれも信頼できない、傷つけられるのが怖い ■嫌われないように自分を押し殺して生きてきた このような気持ちになったことがありますか。 対人関係が怖かったり、傷つくのを恐れたりすることは、多くの人が程度の差こそあれ、経験していることです。 しかし、中には、子どものころから、家庭にも学校にも自分の居場所がないと感じている人たちがいます。人といることで、癒やされたり、楽しく感じたりするどころか、ただただ疲れるといいます。 解離に関係するいくつかのによると、そうした対人過敏症状は、子どものころの愛着外傷や、解離性障害という病気のメカニズムと深く関わっていると考えられています。 人への恐れや不信の背後にあるのは何でしょうか。どのように対処できるでしょうか。合計7冊の

    他人が怖い,信頼できない,人といると疲れるなどの理由―解離と対人過敏 | いつも空が見えるから
  • 空気を読みすぎて疲れ果てる人たち「過剰同調性」とは何か | いつも空が見えるから

    嫌われないように相手に合わせる。相手が喋っている内容から、その人の考え方を読み取って、それをもとにしてその人が好むようなことをいう。嫌われるのも、怒らせるのも、議論になるのも怖い。(p139) つまり家族の雰囲気や学校という場での緊張感、雰囲気、空気などを読んで、トラブルにならないように自己犠牲的に周囲に合わせようとする。 以上のような特徴を「過剰同調性」と名づける。(p83) 昨今、「空気がよめない」人、いわゆるKYという問題がよく取り上げられます。場にそぐわないことを話したり、おこなったりして、ひんしゅくを買う人たちです。 しかし一方で、子どものときから、周囲に合わせすぎ、気を使いすぎて、「空気を読みすぎる」人たちもいます。 その傾向は「過剰同調性」と呼ばれ、ストレスの多い子ども時代を過ごした人にみられるそうです。中には、解離性障害や解離性同一性障害(多重人格)につながる素因となってし

    空気を読みすぎて疲れ果てる人たち「過剰同調性」とは何か | いつも空が見えるから
  • 誰も信じられない、安心できる居場所がない「基本的信頼感」を得られなかった人たち | いつも空が見えるから

    ■誰も心から信じられない ■いつも人間不信 ■人に傷つけられるのが怖い ■誰といても安心できない ■自分をさらけ出せず表面的な付き合いしかできない ■人に何かを期待しても無駄だとあきらめている このような気持ちを抱くことがありますか。 常に他人への根深い不信感を抱き、決してそれを拭い去れないとしたら、それは「基的信頼感」と呼ばれる心の働きを、不幸にして得られなかったことによるのかもしれません。 「基的信頼感」は、おおよそ生後2歳ごろまでの環境によって身につくもので、その時期に獲得できなけば、その後の人生で、他人を信頼するのが難しくなり、さまざまな問題につながってしまいます。 自尊心のなさ、傷つきやすさ、孤独、空虚感、「良い子」を演じること、自分の限界を超えて頑張ってしまうこと…こうした性質はすべて元をたどれば、「基的信頼感」の欠如に行きつきます。 「基的信頼感」とは果たして何なので

    誰も信じられない、安心できる居場所がない「基本的信頼感」を得られなかった人たち | いつも空が見えるから
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