鳩山由紀夫「普天間基地は国外に移転できた」 (29)鳩山由紀夫に「民主党政権の挫折」を聞く・下/普天間移設 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 沖縄県民の固い意思 沖縄県名護市辺野古の美しい海に政府が土砂を投入し始めてほぼ1年が経った。政府が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先として辺野古を閣議決定してからちょうど20年経ち、日米両政府が普天間返還に合意してから23年が経過した。 しかし、辺野古の海埋め立てに対する沖縄県民の反対の意思は固く、その意思を文字通り代表する玉城デニー知事は「民意を無視して土砂投入を強行するのは民主主義を踏みにじり、地方自治を破壊する行為だ。県民が諦めることは絶対にない」と記者会見で述べ、「(工事)進捗率は約1%にすぎない」とも語っている。(2019年12月14日付東京新聞による) 玉城知事の言葉通り沖縄県民の反対の意思表示は明確