寄稿 円城塔さん、芥川賞に決まって 「中間の賞」広げるのが良い＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース

規模について考えている。 芥川龍之介賞というのは大変規模の大きな賞で、他の出版社の短篇新人賞と並べてみても格段に注目度が高いのである。手に取って頂ける方がほぼ十倍規模になる。何が起こるか予想がつかない。 人間、得意な規模というものがある。二人でいるには良いのだが、三人になれば微妙となって、大勢の中で会うには向かない人がいる。大人数に向けて話すのが得意な人があり、一対一でしか話しようのない相手もいる。 単行本とはとりあえずのところ商品だから、売れる売れないを決めるのは当然買い手の側となる。何人規模向けの本と表示しても駄目なのだ。 実感として、中間の規模が苦手である。中間とはどこかという話なのだが、小石は好きで街の風景も好きなのだが、人間くらいの大きさのものがどうも苦手だ。十人くらいまでの集まりが好きで、百人を超えたあたりからうろたえはじめる。多分数千冊しかでていない本が好みで十万部と言われる

[harapon1012]

この人はほんとに頭がいい．裾野が広くなければ山は高くならない．

[bb_river]

芥川賞は最初は新人向けだったのに変に権威化されておかしくなった

[Hebi]

視野が広い。世界をねらうには翻訳するのが大変そうだ。

[novusdomus]

読んだ。

[snowdrop386]

同時受賞の田中氏が「異質そうに見えて王道」なのに対して「正真正銘の異質」であることが文章によって分かる。これが作家の力なんだな。

[arrack]

文章うまいな。先を読みたくなる言い回しだわ。

[guldeen]

これ自体が一つの読み物・コラムになってるのが興味深い。『さすがの芥川龍之介賞も中国や台湾、韓国は例外として、西欧圏では知名度がない』←そうなの？

[pastorale0808]

“だからもし、わたしの奇妙な小説を手に取ってしまい、内容が不明すぎると困った方には、今後のわたしのなりゆき自体を、ほのかに気にして頂きたい。”

[KASUKA]

これはぐっとくる。

[plugged]

“人間、得意な規模というものがある”

[kowyoshi]

円城さんのこういうコメントはもっと広まるべき

[medicineman]

タイトルに偽りあり。芥川賞は世界的に見れば（中間位の）賞という話。