ロシア大使と電話していたのは、トランプ次期政権で国家安全保障担当の大統領補佐官に就任するマイケル・フリン氏。トランプ氏がロシア寄りの姿勢を鮮明にする中、制裁についてやりとりがあったかが注目されている。ホワイトハウスのアーネスト報道官は同日、「我々が重大な異論を唱えるかどうかは、(電話で)何が議論されたかによる」と述べた。 一方、政権移行チームの報道担当者は13日、電話は「12月28日だった」とし、トランプ氏が就任後にプーチン大統領と電話会談するための準備を話し合ったと主張している。 制裁は、ロシアがサイバー攻撃を仕掛けて米大統領選に介入したことへの報復措置で、ロシア外交官ら35人を国外退去処分にするなどした。プーチン氏は対抗措置をとらず、トランプ氏の出方をうかがう考えを示した。この際、トランプ氏はプーチン氏を「賢い」と称賛した。(ワシントン=杉山正)