2018年7月28日から30日に掛けて、北方領土の国後島と択捉島を訪問してきた。 筆者は2013年にも両島を訪問しているから、5年ぶりの再訪ということになる(「北方領土に行ってみた」を参照)。 この5年間で北方領土はどう変わったのか。また、前回の訪問後に安部政権が打ち出した「新しい考え方に基づくアプローチ」は北方領土をめぐる日露関係をどのように変えようとしているのか。以下、現地での見聞を元に考えてみたい。 北方領土問題のマスコット、エリカちゃんと筆者(以下、写真はすべて筆者撮影)「入域」船上から望む古釜布市 北方領土へは、船で「入域」する。 「入域」というのは、あくまでも「入国」ではないことを示す日本政府の用語だが、その実態は「入国」そのものであると言わざるを得ない。 27日の夕方に根室港を出発するとその日のうちに国後島の主要都市である古釜布(ロシア名:ユジノ・クリリスク)沖に到着するが、
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