ルシン人(ルシンじん、ルシン語: Русины;ウクライナ語:русини;ルシーン人とも)は、ウクライナ語の方言とされるルシン語を話すスラヴ人の民族集団である。ルーマニア、スロヴァキア、セルビア、ウクライナなど東ヨーロッパ各地に広く住む。 概要[編集] ルーシ人が19世紀から20世紀初めにかけて「ウクライナ人」として民族意識が形成されていく中、ルシン人はそれを受け入れてこなかった少数民族を起源に持つ。こうした現象は1945年以降のソヴィエト政権下のカルパチアやポーランド政府、そして1950年代前半までのチェコスロヴァキア政府が「ルシン人」という名称の使用を禁止していたことによる[1]。今ではスロヴァキア、ポーランド、ハンガリー、チェコそしてセルビア政府が「ルシン人」と公式に少数民族として認めている[2]。2007年、ウクライナのザカルパッチャ州で初めて独立した民族であると認められた[2]