■中越国境発砲事件と中越協力…「中国人」ベトナム侵入から見える両国の国内問題■ 4月18日、ベトナム北部クアンニン省の中国国境で起きた中国からの不法入境者拘束と、彼らによる発砲事件は、日本語のメディアでも多少報じられていたのでご存知の方も多いかもしれません。また、一部メディアやツイッターでは(釣りで!?)「誤訳」を持って「国境で交戦」なんてタイトルまで出ていたので、中越関係は複雑らしいという先入観から両国間で何かあったのかと思った方もいるかもしれません。でも、その後の事件の処理のされ方からは、むしろ両国の「協力関係」の方が滲み出る結果となっています。それはどういうことでしょうか? ■国境と課題を有する両国 事件を簡単に振り返ります と、4月18日早朝4時過ぎ、ベトナム北部・クアンニン省の中国国境BắcPhongSinhで、16人の中国人グループが違法入境し捕まったベトナム側に拘束されました