インド東部の紅茶の名産地ダージリン地方で、大規模なストライキが3カ月にわたって続いている。地元州政府と住民の対立が原因で、約90ある茶園すべてが閉鎖されている。混乱の長期化で生産量は激減。世界の紅茶ブランドや飲料メーカーに影響を与える可能性もある。 ストに伴う抗議や暴動によって、住民約10人が死亡し、数百人が負傷した。約150の州政府の病院や図書館が放火され、発電所も停止。商店は閉まり、学校も閉鎖されている。 騒動の背景にあるのが、新たな州の設置を求める政治問題だ。ダージリン地方には、ネパール系住民が多く、西ベンガル州から独立した「ゴルカランド州」を求める運動が1980年代から繰り広げられてきた。 こうしたなか、5月に西ベンガル州政府が州公用語のベンガル語の教育を義務化すると表明したことに住民らが反発。ダージリンでは、主にネパール語や英語が教えられている。言語の強制をきっかけに、6月に大規
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