【ソウル=桜井紀雄】韓国大統領府で公務員らの汚職を調べる民情首席室傘下の特別監察班が、不法に民間人を監視していた疑いがあるとして、検察は27日までに、職権乱用容疑などで同班の事務所などを家宅捜索した。検察出身の元班員が野党やメディアに疑惑を暴露。情報収集の対象は元首相の息子や銀行の頭取、研究者やジャーナリストに及んでいたとされる。 文在寅(ムンジェイン)政権は、朴槿恵(パククネ)前政権が権力を駆使して民間人の政治動向を把握し、不当に圧力を加えたとして糾弾してきただけに、打撃は避けられそうにない。 大統領府施設の家宅捜索は文政権に入って初めて。大統領府は強制執行ではなく、「資料を任意提出する形で応じた」と説明した。 元班員は駐ロシア大使の金品授受疑惑を報告したことで辞めさせられたと主張。民間人監視疑惑で野党が●(=恵の心を日に)国(チョグク)民情首席秘書官らを刑事告発していた。 一方、大統領