外務省や内閣サイバーセキュリティセンター(NISC▼)などの政府機関が、中国が関与するとみられるサイバー攻撃グループ「APT10」について注意を呼びかけた(図1)。政府が特定のサイバー攻撃グループについて言及するのは極めて異例だ。APT10とは何者なのか。 APTとは、Advanced Persistent Threatの略。日本語に訳すと、高度で持続的な脅威。国家などの支援を受けて、特定の業界の企業・組織に対し、高度な技術を駆使して継続的に実施されるサイバー攻撃を指す。 2000年以降、多数のAPTが確認されている。ウイルス(マルウエア)などと同様に、セキュリティーベンダーそれぞれが独自のルールで、APTを実施しているサイバー攻撃グループに名前を付けて区別している。 米ファイア・アイでは、サイバー攻撃グループを識別するために「APT(数字)」というグループ名を付与している。最初に名前が付
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