物語に関するErrorrepのブックマーク (9)

  • 正反対な君と僕という育ちがわかる漫画

    話題になっていることは知っていたし毎回ブクマも多いので直近数話を読んだ。(最初から読めという意見は全て却下) あまりに思慮深く相手の事を想い自分の欲を抑えられる高校生たちの群像劇に対して登場人物の行動を素直に讃えたり、作者は人に対する解像度が高いといったブコメが多い。 自分の感想はこうだ。ブコメにも僅かにいるが「こんな高校生おらんやろw自己愛ってどんなギャグだよw」 自分は高校が誰でも行ける私立、友達も商業や工業高校と程度のよろしく無い環境だったためか欲望に忠実すぎたり、格好つけることがなにより大事といった高校生しか周りにいなかった。 顔がよければ誰とでも付き合いたかったし、童貞は早く捨てるもので、相手が性行為をしたいかどうかなんて考えたこともない。拒まないなら同意。 今振り返ると性教育は必須にすべきと思う。 だからこの漫画を絶賛したり、ましてリアリティがあると言えてしまうブクマカ当に

    正反対な君と僕という育ちがわかる漫画
  • 「半神」

    それはたった16ページの読み切り短編ながら漫画史上に燦然と輝く奇跡のような傑作で、高橋留美子は思い出しただけで畏怖の念に様子がおかしくなるほどだという。 このほど無料公開されて、大絶賛のブコメが並んでいる。 自分も読んでみた。よくわからない。そんなに面白くはない。 いや、勝手にハードル上げて雑に斜め読みしてツマンネと投げ捨てて終わりというのは読者としてもおよそ最低の態度ではある。 そもそも血湧き肉踊り大興奮するような面白さを求めるもんではないだろう。 さまざまに読める話だと思う。 わりとストレートに「きょうだい児」のメタファーともとれる。 あるいはきょうだいに対する劣等感、愛憎ないまぜの気持ち、 あるいは思春期の少女がおとなになっていく際の自分自身への居心地の悪さ、自己愛の塊みたいな精神がおとなの女の身体を受肉するに際してのよろこびとさびしさ、 とかまあなんかそういうの。 まあいろんなもの

    「半神」
  • 恋愛ハック

    .hack//G.U. やってるんだけどさ、登場人物がほとんど承認欲求がデカすぎる女みたいなやつらなんだよな。 昔はなんとなく冗長な脚だなーと思ってただけなんだけど俺も危険物取扱者になってわかったんだけど、日の「脚」っていう作業ってテーマにそって承認欲求のデカい女を喋らせることを意味しているんだよな(岡田斗司夫)。 今なら俺でも書けるぜ台が!まず「仕事と私どっちが大事」みたいなこと言うんだよな「そんなに密度の高い関係性を築きましたっけ」って段階で。要するに彼女らメロドラマを演じたくて、それに付き合ってあげるのが恋愛なんだよね。 逆説的か。メロドラマ⇔メンヘラ恋愛でフィードバックループが起きてるのでハウって煩くてかなわないんだよな(シン・岡田斗司夫)。 .hack//G.U. のネタバレ注意! 相手の浮気を許容することで「禁断の恋」というシナリオを潰せるんだよなぁ 悪魔の名を看破する

    恋愛ハック
  • 今の朝ドラは、全てを絶賛する人と沈黙する人に分かれている。そしてネッ..

    今の朝ドラは、全てを絶賛する人と沈黙する人に分かれている。そしてネットでは少数ながら、匿名で酷評する人がいる。私はAMラジオを好きでよく聴いているが、これまでは雑談ネタとして朝ドラの話題が割とよく出てきたが、今回に関しては非常に少ない印象がある。 個人的にはあまり評価しない立場である。今の朝ドラの何がダメなのかというと、絶賛している人の感想が「わかる、わかる!私も寅子さんと同じ!」みたいなものが多いことに象徴されている。 少なくとも自分が面白いと感じてきたドラマや映画は、自分とは異なる、基的には想像の外にいる立場の人(たとえば戦場の兵士など)のリアルや心情が理解できるような内容である。これまでの狭かった自分の視野が広がる感覚といって良いだろう。 そもそも親兄弟も含めて、全ての人間は他者である。朝ドラのように80年前の社会に生きていた人間なら尚更であり、「私も同じ」と無条件に共感できるよう

    今の朝ドラは、全てを絶賛する人と沈黙する人に分かれている。そしてネッ..
  • ピンチハンガーと物理の授業

    ピンチハンガーに洗濯物を干している時、必ず思い出すことがあります。 回答を得るという目的のため、某質問箱にも同様の内容を投稿しております。ご容赦ください。 高校生の頃、物理の授業だったと思います。 「吊るすものが同じ重さであれば、吊るす場所が違っても釣り合う」という内容だったと記憶しています。 たとえばピンチハンガーに同じ種類のタオルを二枚(一枚を右側、もう一枚を左側へ)配置する時、どの位置の洗濯バサミを選んでも釣り合いが取れる、極端に言えば片方が右端、もう片方が左側の中心にごく近い場所であってもピンチハンガーは傾かない、ということになります。 当時私は、「同じ重さのものを吊るす場合でも場所が違っていたら釣り合いが取れない」と感覚的に考えていました。 しかしその授業の前に、折よく上記の結論(吊るすものが同じ重さであればその場所は問わない)を知る機会がありました。 教科書で見ていたのか、何か

    ピンチハンガーと物理の授業
  • 20240617(2) - 退屈なエピローグはつづく

    学マス、エンドクレジットに「倫理表現」という役職があるの、時代性を感じる。 pic.twitter.com/Q5ugc3Ce0p — 三崎律日 (@i_kaseki) 2024年6月15日 度し難いツイートを見かけた。 倫理表現! ようは人の顔色伺いにこんなにたくさんの人と金をかけてますってことか。 そんなものが面白いはずがない。 当は面白いと思う人も多いかもしれないが、そんなことはどうでもいい。 この僕を感動させられるはずがない。 どうせ「いじめみたいな暗い話題はこの頃センシティブですから……」とか「やっぱりミ●スの件もありますから猿を登場させるのはどうかと……」とかやってるのだろうが……。 いや違うか。 あとあとになって、「ライターのやりたいことを汲み取りつつ、"倫理表現"も実現したスペシャリストたち」みたいなタイトルでもつけて記事でも出すのだろう。仕組んだやつが賢ければそこまで考え

    20240617(2) - 退屈なエピローグはつづく
  • 小説「小説版・秒速5センチメートル」 感想 - 詩になるもの

    序 そんなわけで。新海誠著「小説版・秒速5センチメートル」の感想。この小説版は、同監督のアニメ映画「秒速5センチメートル」を元に、アニメ版を観ていなくても読めるように作りつつ、相互補完的な内容にもなっている。非常に自分好みな文体で書かれていて嬉しかった。これからは作家としての新海誠にも期待したい。 作品には特別な思い入れがあるのだけれど、それはまた項を改めて書こうと思う。このエントリでは、作中に出てくる一つのキーワードに着目した感想を手短に述べることにしよう。 たった一つの言葉 僕が最初に「秒速5センチメートル」アニメ版を観た時、最も印象に残ったのが以下の台詞である。 「貴樹くんは、きっとこの先も大丈夫だと思う。ぜったい!」 これは、第一話「桜花抄」で貴樹と明里が別れる際に明里が告げた言葉だ。この言葉は、形を変えて第三話「秒速5センチメートル」に再び現れる。山崎まさよし「One more

    小説「小説版・秒速5センチメートル」 感想 - 詩になるもの
  • 「泣きゲー」と言われるものが好きじゃなかった

    あらゆるルートの結論が「親密な1対1の人間関係の中にしか人間の救いはない」と語っているようで気持ちが悪い。 人間は他者と交流することによって社会を形成してはいるが、そこにある救いの形を1対1の恋愛関係に収束されてしまうのはどうも筋が悪いように思う。 こんなことを恋愛シミュレーションゲームに言うのがそもそも筋違いであるのだが、あの頃※1のオタク界におけるエロゲの勢力拡大は凄まじく全てのADVが自動的にエロゲの文脈に落とし込まれていった。 エロゲの文脈とはすなわち「主人公が、女の子と恋愛関係になり※2、その結果として主人公や女の子が抱えていた人生の宿題が解決する」というものだ。 人生におけるありとあらゆる問題は人間関係の結果として解決されるわけだ。 現実が相手ならそんなわけはないと言えるが、生憎あれらはゲームなので、そういう文脈なのだと言われたらもうぐうの音も出ない※3。 俺はCROSS†CH

    「泣きゲー」と言われるものが好きじゃなかった
  • すずめの戸締りの手つきの雑さ

    すずめの戸締りを金ローでみた。 終始、震災を扱う手つきが雑で、物語のエモの舞台装置にされていて不快感があった。 以下、ネタバレ注意。 見てて気になったところ。 ・震災は人間がとめれるという無神経さ 震災は「閉じ師」が封じられるという世界観なので、大震災が起きたところは「しくじった」とされる。 人間の及ばないところだからこそ納得せざるをえなかった生死が、震災を操作できるものにすることで、個人の責任に帰結してしまう。あまりに自然災害の質とかけ離れている。 ・「人の想いがその地を沈めてきた」というセリフ じゃあ大震災の起こった土地はその想いが足りなかったんですか???と詰め寄りたくなってしまう ・おばとすずめの言い合いの言葉のえげつなさ、なのにテンプレートなところ 「あなたがいるせいで家に人も呼べず婚活も上手くいかない」「重いの!」という言い合いのなんかいきなり生々しくエゲつないとこ、でもリア

    すずめの戸締りの手つきの雑さ
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