「泣きゲー」と言われるものが好きじゃなかった

あらゆるルートの結論が「親密な１対１の人間関係の中にしか人間の救いはない」と語っているようで気持ちが悪い。 人間は他者と交流することによって社会を形成してはいるが、そこにある救いの形を１対１の恋愛関係に収束されてしまうのはどうも筋が悪いように思う。 こんなことを恋愛シミュレーションゲームに言うのがそもそも筋違いであるのだが、あの頃※１のオタク界におけるエロゲの勢力拡大は凄まじく全てのADVが自動的にエロゲの文脈に落とし込まれていった。 エロゲの文脈とはすなわち「主人公が、女の子と恋愛関係になり※２、その結果として主人公や女の子が抱えていた人生の宿題が解決する」というものだ。 人生におけるありとあらゆる問題は人間関係の結果として解決されるわけだ。 現実が相手ならそんなわけはないと言えるが、生憎あれらはゲームなので、そういう文脈なのだと言われたらもうぐうの音も出ない※３。 俺はCROSS†CH

[by-king]

なんやねんこの投稿。自己完結しとるやんけ。同じ構造は後世のケータイ小説とかなろう小説でも見られるのだから、個人が誰かを救える幻想ってのは一般的に人が夢見る理想なんでしょ。幻想を描くのがフィクションだよ

[POGE]

セカイ系がお嫌いなのかな。セカイ系の定義は面倒だから単純にいうと「キミとボクの関係がセカイのすべて」なのだから一対一の対幻想(吉本隆明)に収束してしまうのは当然。その流行りに乗れなかっただけなのでは。

[gonai]

CLANNADっていうゲーム、主人公はバスケで高校にスポーツ特待生で入るんだけれど怪我で人生終わったと思ったら、おっさん達に混じって草野球やることで救われるのが真エンドなのでプレイするといいよ

[Hige2323]

すげえここまで全部同意できる増田初めて見た

[kirine]

自分の場合「主人公が、女の子と恋愛関係になり、その結果として主人公や女の子が抱えていた人生の宿題が解決する」という物語の構造に自覚的になったのは川上稔氏の都市シリーズ（電撃文庫）だったことを思い出す

[fut573]

救いはあったのかという話に。

[REV]

鍵ッ子だったのでコメントしにくい。

[pseudomeme]

アスファルトタイヤを切りつけながら暗闇走り抜ける

[Arturo_Ui]

人情噺や講談を見慣れていると「泣かせる」だけならテクニックやセンスはそれほど必要ないと分かってくるものでして、肝心な場面まで時間かけすぎじゃね？などと思いつつ「泣きゲー」ブームを傍観しておりました。