ソフトバンクの記者発表会は、孫正義社長自らが司会役を買って出ることで知られる。22日に開催された株主総会でも、いつものごとく孫社長がマイクを握って議事を進行していた。しかしある瞬間、主役の座が「孫社長以外のある人物」に移った。 その人物とは、取締役を退任する北尾吉孝ソフトバンク・インベストメントCEO。同氏は発言の求めに応じて、異例ともいえる長口上を述べた。 その内容は、「これ以上赤字経営を続けることは許されない」という手厳しいもの。ソフトバンクへの愛情の裏返しともとれるが、孫社長への諫言ととることもできた。発言中、北尾氏の胸中に去来したものは、何だったのだろうか。 「北尾氏はなぜ取締役を辞めるのか?」 ソフトバンクの株主総会では、株主からさまざまな質問が飛んだ。株主の基本的な要求は「株価を上げてほしい」ということ。ただし、その日はもう1つ頻繁に投げられる質問テーマがあった。「なぜ、北尾氏
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