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ブックマーク / realsound.jp (15)

  • シティポップ(再)入門:寺尾聰『Reflections』 “奇跡の年”に生まれた名実ともにシティポップの頂点

    国内で生まれた“シティポップ”と呼ばれる音楽が世界的に注目を集めるようになって久しい。それぞれの作品が評価されたり、認知されるまでの過程は千差万別だ。特に楽曲単位で言えば、カバーバージョンが大量に生まれミーム化するといったインターネットカルチャー特有の広がり方で再評価されるケースが次々登場している。オリジナル作品にたどり着かずとも曲を楽しむことが可能となったことで、それらがどのようなバックボーンを持ち、どのようにして世に生み出されたのかといった情報があまり知られていない場合も少なくない。 そこで、リアルサウンドではライター栗斉氏による連載『シティポップ(再)入門』をスタートした。当時の状況を紐解きつつ、それぞれの作品がなぜ名曲・名盤となったのかを今一度掘り下げていく企画だ。毎回1曲及びその曲が収められているアルバムを取り上げ、歴史的な事実のみならず聴きどころについても丁寧にレビュー。

    シティポップ(再)入門:寺尾聰『Reflections』 “奇跡の年”に生まれた名実ともにシティポップの頂点
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    F-name 2021/11/08
  • 椎名林檎が西加奈子に“J-POP職人”の顔を明かす「本当に好きな音楽とは乖離してる」

    椎名林檎が、11月29日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』に出演。同番組の主題歌を務める椎名の希望で、作家・西加奈子との対談を繰り広げた。 冒頭、椎名は西の作品について「どうしても一生に一度はお目にかかりたい。人物の奥深い、人すら自覚しづらい吐露をどういう状態でお書きになっているのかって」と、今回のオファー理由を明かすと、椎名のライブを見に行ったこともあるという西は「お会いしたいというより間近で目撃したい」と興奮気味に語った。 番組前半では、椎名が西の自宅兼オフィスへ訪問。椎名は西の作品について「登場人物がどんどん変わっていく」と評すると、西は「自分の内なる目がどうやって世界を見るか。最初と最後で、その視点を変えるだけでものすごい希望になる」と、執筆時に使っている手法について明かした。 続いて、椎名が「インタビューで色々言われるなかで『そんな読み方?』って思うことはない?」と

    椎名林檎が西加奈子に“J-POP職人”の顔を明かす「本当に好きな音楽とは乖離してる」
  • 日本語ラップとナショナリズム “不良映画”から読み解く思想の変化とは?

    音楽ライターの磯部涼氏と編集者の中矢俊一郎氏が、音楽シーンの“今”について語らう新連載「時事オト通信」第2回の後編。前編【ヒップホップとヤンキーはどう交差してきたか? 映画『TOKYO TRIBE』と不良文化史】では、今夏に公開された映画『TOKYO TRIBE』を軸に、90年代のヒップホップ文化やチーマー文化について掘り下げた。中編【『ホットロード』主題歌の尾崎豊はアリかナシか? 不良文化音楽の関わりを再考】では、引き続き『TOKYO TRIBE』に見られる不良文化について考察を深めるとともに、同時期に公開された『ホットロード』についても議論を展開。後編では、2002年に公開された日映画『凶気の桜』の背景を辿るとともに、そこから浮かび上がる近年の日のナショナリズムとヒップホップシーンの接点について考察し、さらには日のラッパーがどのような思想的変遷を経てきたのか、時代背景とともに推

    日本語ラップとナショナリズム “不良映画”から読み解く思想の変化とは?
  • 椎名林檎『日出処』はもっと多くのリスナーに届くべき 初週売上げを受けて考えたこと

    参考:2014年11月03日~2014年11月09日のCDアルバム週間ランキング(2014年11月17日付)(ORICON STYLE) このコラムでは4週間に1回自分の順番が回ってきて、その週のアルバムチャートを分析して原稿を書いるわけですが、できることならこのタイミングでアルバムチャートについては書きたくなかったというのが正直なところです。「書きたいことがない」からではなく、逆に「書きたいことがありすぎる」というか、来は冷静に分析すべきところに私情を挟まずにはいられないからです。 自分が20年近く音楽に関わる仕事をし続けてきた根っこには「いいものは売れるはずだ」という信念のようなものがあります。だから、自分があまり「いい」と思えないものでも売れているものがあったら「いい」ところを探そうとするし、自分が「いい」と思えるものが売れなかったとしたらその理由を探します。「ミュージシャン人に

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  • 電気グルーヴの歌詞はなぜ気持ちいい? コトバが生み出すグルーヴを考察

    電気グルーヴの作品を、いつも歌詞カードを熟読しながら聴いてしまう。 「あぁ、面白いよねぇ。バカで最高!」という同意の声、あるいは「え、そんなの真面目に読んでるあんたが馬鹿じゃないの」と鼻白む声が聞こえてきそうだが、今回のテーマは電気グルーヴの歌詞の、面白さ、ではなく、響きの素晴らしさについてである。 電気といえば、「富士山」や「誰だ!」などのオモシロ系、たまに飛び出す「N.O.」や「虹」などのナイーヴ名曲、あとは当然「Shangri-La」が代表曲。そんな認識は間違っていないと思う。実際、楽曲のベクトルはいくつかに分かれるが、作詞家としての石野卓球&ピエール瀧は、常に一貫した手法を取っている。「深い意味がないってことでしょ?」と先に回答されてしまいそうだが、ちょっと違う。彼らは、聴けば意味の通じる「訓読み」のコトバではなく、前後があって初めて意味を成す「音読み」の歌詞を書く。大事なのは音の

    電気グルーヴの歌詞はなぜ気持ちいい? コトバが生み出すグルーヴを考察
  • ももクロ、モー娘。から、リリスク、ベルハーまで…動員力から考察するアイドル界の現在

    モーニング娘。'14『モーニング娘。'14コンサートツアー春~エヴォリューション~ (Blu-ray)』(アップフロントワークス(ゼティマ)) 活況が続くグループアイドルシーン。CD不況の今、ライブアイドルにとってワンマンライブでの動員力は人気を示す最も分かりやすい指標となっている。2014年9月現在においてその状況はどうなっているのか。データをまとめ、分析して行こう。 (※表の詳細は<IDOL NEWSING『アイドルライブ動員数表』>を参照のこと) アリーナクラスに返り咲くモー娘。 武道館級の増加が意味すること まず国立&ドーム級(約4~7万人)から。48系、ももいろクローバー、Perfumeなど、トップの動員力を誇るグループがここに位置している。国立競技場は国内最大規模の会場であるため、今後は連続開催日数で動員力を推し量ることができそうだが、あまりそこに意味はないかもしれない。彼女た

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  • TM NETWORK、筋肉少女帯、POLYSICS……ロック界におけるキーボーディストの系譜を辿る

    ロックバンドにおいてのキーボーディストは他プレイヤー以上に、器材/機材の発展とともにその役割が変化してきたと言える。特にシンセサイザーの登場におけるサウンドの多様化は目まぐるしいものがあり、日においてYMOの登場はポップス、ロック界にも大きく影響を与えた。 ひとくちにキーボーディストといっても、プレイヤーであると同時に、コンピューターミュージックが主流となる昨今においては、トラックメーカー、プログラミングやマニピュレーターとしての役割を担うことも多い。そうした広義に渡るキーボード、鍵盤楽器がもたらした影響を日音楽シーンとともに見て行きたい。 キーボードとシンセサイザーの違い パート・クレジットを“Keyboards”と、“Synthesizer”で使い分けるプレイヤーも多くいる。混同している人も多いと思うので簡単に説明しておく。シンセサイザーとは波形や周波数を変調して自由に音を作るこ

    TM NETWORK、筋肉少女帯、POLYSICS……ロック界におけるキーボーディストの系譜を辿る
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    F-name 2014/06/24
  • 「泥臭いアイドルの時代」に乗り遅れた小室哲哉は、「泥臭い主役」として復活を遂げた - Real Sound|リアルサウンド

    音楽プロデューサー・小室哲哉」と言われて多くの人が思い出すのは、自身の所属するバンドTMNが1994年に活動終了して以降、篠原涼子『恋しさと せつなさと 心強さと』やH Jungle with t『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』などのヒットシングルを量産していた姿だろう。時代はちょうどダンスミュージックを求めていて、彼は自身が選び出したシンガーに適度な「洋楽っぽい」味付けを行いながらオシャレな「アーティスト」として売り出し、そのやり方は見事に成功した。 ちなみにプロデュース業に傾倒する直前の数年間、彼はソロ活動も盛んに行っている。おそらくこの時期はTMNの終了を見越しながら、ソロミュージシャンに転じるか、それともプロデュース業に踏み出すかを占っていたはずだ。結果、彼はソロ活動よりもプロデューサーとしての道を選び、それが成功したということになる。 ただしよく

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    F-name 2014/05/25
  • 初音ミクはどう世界を変えたのか? 柴那典+円堂都司昭+宇野維正が徹底討論

    音楽ジャーナリストの柴那典氏による初の単著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』が5月15日よりAmazon Kindle版も発売され、各方面で話題を呼んでいる。60年代に世界中で一大ムーブメントを築いた「サマー・オブ・ラブ」を軸に、初音ミクをポップミュージックの歴史に位置付けた著は、初音ミクファンのみならず、音楽ファンにとっても興味深い内容だった。今回、リアルサウンドでは筆者である柴那典氏と、文芸・音楽評論家の円堂都司昭氏、音楽映画ジャーナリストの宇野維正氏を招き、著についてじっくりと語ってもらうとともに、初音ミクが音楽シーンに与えた影響や可能性について考察してもらった。 「ボカロカルチャーに10代特有の熱を感じた」(柴) ーーまずは、柴さんがを書くことになったきっかけから訊いてみたいと思います。 柴:僕が運営している「日々の音色とことば:」という個人ブログに初音ミクの話を書いたら

    初音ミクはどう世界を変えたのか? 柴那典+円堂都司昭+宇野維正が徹底討論
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    F-name 2014/05/17
  • aikoのメロディはなぜ心に残る? ミュージシャンが楽曲の“仕組み”をズバリ分析

    今年でデビュー15周年を迎え、7月から始まった全国ツアーも残すところ2公演となったaiko。全公演のチケットが完売しており、相変わらずの人気者だ。 キャッチーな楽曲で幅広い層に受け入れられているaikoだが、音楽業界内からの評価も高い。例えば松任谷正隆は、自身が司会を務めていた音楽番組『FUN』にて、「カブトムシ」を絶賛。人生で初めて購入した邦楽CDであることを明かしている。ジャズミュージシャンの菊地成孔も、初めて「くちびる」を聞いたときに身動きがとれないほどの衝撃を受けたという。また、『SMAP×SMAP』にaikoがゲスト出演した際には、木村拓哉に「曲、くれよ!」とねだられたこともあった。 aikoの楽曲は、なぜこれほどまでに人の心を掴むのか。同じくミュージシャンであるトレモロイドのキーボード・小林郁太氏に話を聞いた。 “aikoっぽい曲展開”の秘訣は「6度メジャー」にあり aiko

    aikoのメロディはなぜ心に残る? ミュージシャンが楽曲の“仕組み”をズバリ分析
  • 初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論

    柴那典×さやわか 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』刊行記念対談(前編) 2014.04.14 13:00 音楽ライターの柴那典氏が、初音ミクや同人音楽などボーカロイド文化の隆盛について、音楽史的な視点から考察した著書『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)が4月3日に発売された。今回リアルサウンドでは、同氏が先日4月6日に五反田のゲンロンカフェで行った、物語評論家のさやわか氏とのトークセッション『★さやわか式☆現代文化論 第6回『初音ミクの真実!』さやわか×柴那典』の模様を取材。テレビとネットの境目で発生しているコンテンツの移り変わりや、同人即売会におけるCDの売れ行きなど、様々な話題を存分に語り合った。 「30代より上と10代前半でものすごい文化の断裂がある」(柴) さやわか:こののおかげで、初音ミクについてわざわざ説明しなくても「読んでおいてね」で済むようになったので、非

    初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論
  • 大友良英『題名のない音楽会』でノイズ語る「当時のスタンダードからするとビートルズはノイズ」

    昨年は大ヒットドラマ『あまちゃん』(NHK系)のオープニング、劇中音楽を手がけ、第55回日レコード大賞作曲賞を受賞を受賞するなどして、一躍人気者となった作曲家、大友良英。彼が4月13日放送の『題名のない音楽会』に出演し、自身のルーツとなる音楽や、彼自身の音楽観について語った。 冒頭、番組から「ノイズ・ミュージックの世界的権威でもある」と紹介された大友。司会の佐渡裕から「ノイズ・ミュージックを一言で言うと?」と質問された大友は「一言では言えないですが......ジャンルというよりは考え方というか。よくわからないところがまた面白い」と語った。 今回の放送では、大友良英が影響を受けたノイズ・ミュージック3曲を紹介。まず大友が1曲目に挙げたのは、ジミ・ヘンドリックスの「The Ster Spangled Banner」。『ライブ・アット・ウッドストック』の映像を見て、「かっこいいな」と思ったそう

    大友良英『題名のない音楽会』でノイズ語る「当時のスタンダードからするとビートルズはノイズ」
  • きゃりー、世界ツアーで3.5万人動員の快進撃 各国のメディアはどう伝えている?

    デビュー曲となる「PONPONPON」を世界23カ国のiTunes Storeでリリースし、いきなりフィンランドとベルギーのエレクトロチャートにおいて日人初となる首位を獲得。その後もJapan Expo出演など海外でも精力的に活動を続け、いまや日の「カワイイ」文化のアイコン的存在として、国内のみならず世界中に熱狂的なファンを持つきゃりーぱみゅぱみゅ。今年の2月13日からはアメリカ・シアトル公演を皮切りに自身2度目となるワールドツアー『NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014』をスタートさせた。およそ4ヶ月間に渡って11の国と地域で行われ3万5千人を動員する今回のツアー、現在ちょうど折り返し地点となる8公演を終えたところだが、すでにライブの行われた現地のメディアの反応はどのようなものだったのだろうか? いち早く彼女のアメリカ公演の模様を伝えたのはシアトルの音楽メデ

    きゃりー、世界ツアーで3.5万人動員の快進撃 各国のメディアはどう伝えている?
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    F-name 2014/04/10
  • 松任谷由実、aiko、そしてmiwaへ 女性シンガーソングライターの美しき系譜とは?

    2011年にリリースされたファーストアルバム「guitarissimo」でいきなりオリコン1位を獲得。昨年は自身初となる武道館公演を成功させ年末の紅白にも出場と、若手ミュージシャンのなかでは頭ひとつ抜きん出た感のあるmiwa。これまで松任谷由実からaikoらへ脈々と受け継がれてきた女性シンガーソングライターの系譜を引く継ぐ存在として、音楽業界内外から彼女への期待が高まっている。そこで今回はmiwaが先輩シンガーソングライターたちから引き継いだ「素養」に注目してみようと思う。 ユーミン、aikoそしてmiwa。三者を並べて聴いてみるといくつかの特徴に気がつく。例えば歌唱法はそのひとつ。彼女たちはみな軽く鼻にかかったような歌い方をするのだが、これは「鼻腔反響法」という立派なテクニック。口と鼻の中で自分の声をいったん響かせてから発声する方法で、乾燥した気候の下で暮らす欧米人は(喉を傷めないため)

    松任谷由実、aiko、そしてmiwaへ 女性シンガーソングライターの美しき系譜とは?
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    F-name 2014/03/22
  • ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析

    東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は1972年のデビュー以来数々の名曲を世に送り続け、昨年も宮崎駿監督作品『風立ちぬ』に「ひこうき雲」が主題歌として起用されるなど、日のポップ史における「生ける伝説」と呼ぶべきシンガーソングライター、ユーミンこと松任谷由実の楽曲に迫る。(編集部) 参考:モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析 作曲家には多かれ少なかれ、その人の型や癖があります。例えば以前このコラムで扱ったaikoさんや桑田佳祐さんの楽曲は誰が歌っても彼らの曲とわかるような特徴があります。そういう意味では、ユーミンの楽曲にはアクの強さはありません。しかしユーミンの繊細で情緒豊かな曲世界が「ユーミンにしかできない」オリジナリティを持っている

    ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析
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    F-name 2014/03/22
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