25日の最後の練習メニューは、ランコ・ポポヴィッチ監督がたまに導入する特異なモノだった。その練習のルールとは、ペナルティーエリア外から入れたクロスを、3人のGKが守るゴールへ10秒以内にフィールドプレーヤー18人(クロッサー3人以外の全員)がゴールを狙うというもの。 これが、なかなか入らない。 権田修一は少し前に出てシュートコースを消しながらクロス対応もし、塩田仁史と廣永遼太郎は2人でゴールを守る。10秒制限もあるので、ゆっくりもしていられない。なかでも権田はルールを少し乱す選手やスタッフにダメ出しをしたり、果敢に飛び出して防ぐなど積極的だった。「楽しくやったもん勝ち。勝ちゃいいんすよ」。実はGKのほうが防ぐ回数も多く、フィールドプレーヤーは腕立て伏せの罰ゲームをすることと相成ったのだった。 練習の意図についてポポヴィッチ監督は「良い雰囲気を作ることと、ゴールをどん欲に狙うこと」と説明。ま