また、福島第一原発事故の経過を研究した上で、半径40キロ圏内でも高い放射能が場所によって確認される現在、「なぜ日本政府は半径30キロ圏内を、責任を回避する形の自主避難要請にしたのか理解に苦しむ。半径40キロを避難指示圏にすべきだ」と話す。 swissinfo.ch : 福島原発事故で、原発の存在そのものが問われています。スイスの原子力安全委員会長の経験からどう思われますか? ヴィルディ : 原発は廃止すべきだと思う。一つのエネルギー源として極端に高額だからだ。建設費そのもの、安全性の確保、監視、特にテロの攻撃回避の監視などに、巨額の資金がかかる。 また、原発に「絶対の安全」は存在しない。今回スイスでもなぜこんなに騒いだのかというと、この安全性が問題になったからだ。福島で冷却装置が止まったとき、非常用ディーゼル発電も作動しなかった。実はスイスでも安全性のテストを行うと、しばしばこのディーゼル
![ジュネーブ大学のヴァルター・ヴィルディ教授は、半径40キロ圏内でも高い放射能が場所によって確認される現在、この範囲を直ちに避難指示圏に 指定するよう推奨する。福島第一原発事故](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/accc4b933613478bcce53f7e84f67ff620a58805/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.swissinfo.ch%2Fcontent%2Fwp-content%2Fuploads%2Fsites%2F13%2F2011%2F04%2Fda786e9566a63b8e039191d2d1ffa60c-109073055-29925314-data.jpg%3Ffit%3D943%2C630)