若い世代に尊重の“芽生え” CD制作過程など通し意識啓発 レコード会社への職場訪問 著作権教育の一環として、一般社団法人日本レコード協会の加盟各社が行っている、中高生を対象にした職場訪問の取り組みが注目されている。これは、音楽業界の仕組みや音楽CDが完成するまでの流れを知ることで著作権に対する意識を啓発し、違法と知りながら、インターネット上に違法配信された音楽・映像などを私的使用目的で複製する「違法ダウンロード」の防止につなげようという取り組みだ。こうした著作権教育の現状と効果を探った。 「今、皆さんも将来の仕事を探している途中だと思いますが、こうしたエンターテインメント企業の仕事は、やりがいのある面白い仕事です」。都内にある大手レコード会社「エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社」の本社ビルの一室。千葉県から校外学習に訪れた中学生たちは、広報担当者の言葉に真剣に耳を傾けていた。