2020年東京五輪・パラリンピックで、大会中の選手たちの練習会場を確保する準備が進んでいる。例年は夏休み中の子どもらでにぎわう公共の体育館やグラウンド、プールなどが、2年後は使えなくなるケースも出てきそうだ。 「ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします」。東京都江戸川区にある陸上競技場に8月上旬、こんな貼り紙が出された。五輪とパラリンピックの期間中、陸上競技の公式練習場として使用されることが決定。その間は、一般の利用ができなくなることを知らせるものだ。 公式練習施設は、五輪は7月14日~8月9日、パラリンピックは8月18日~9月6日の間、全ての実施競技(五輪は33競技、パラリンピックは22競技)で必ず用意しなければならない。国際オリンピック委員会(IOC)は「選手村(東京・晴海)からバスで30分以内の立地が望ましい」と求める。 16年リオデジャネイロ大会で