毒キノコの毒。以前、最強のキノコの毒「アマトキシン」の話をしましたが、今回は最強ではなく、最恐のキノコ毒「ドクササコの毒」を紹介しましょう。 ドクササコは竹藪から広葉樹森まで広く生えるシメジ科の地味なキノコで、味も少し美味しいというキノコ。分布エリアでは比較的たくさん生え、キノコ(子実体)は堅牢で何週間もはえ続けるため、目立ちます。故に、食用キノコと間違いやすく、誤食すると、その名の通り毒があります。 その毒の性質は「激痛毒性」。苦痛に特化した毒キノコです。日本海側に多く確認されることで、先日も新潟で中毒事故が起こったばかり。 まず、食後数時間から2、3日で症状が現れる大半の毒キノコとは異なり、最低3、4日~1週間以上の日をおいてから毒が発動します。 最初は入浴時など、お湯に触れたときに痺れるような痛みが足に起こり、次の日には何もしていないのに酷い痛みを手足に覚えるようになり、歩行が困難に