理想の打撃求める同志 日本シリーズ2010年10月27日10時43分 印刷 Check 3番打者として打線を引っ張るロッテの井口=水野義則撮影 リーグ1位の出塁率で優勝に貢献した中日の和田=恵原弘太郎撮影 ロッテの井口資仁(ただひと)(35)は中日との交流戦で楽しみにしていたことがある。 「あの人の打撃練習を見るのがね。あの人のバッティングは究極的ですよ」 視線の先にいたのは、和田一浩(38)だ。 2人はともに1997年入団。東都大学リーグ通算24本塁打の新記録をひっさげてダイエー(現ソフトバンク)に1位入団した井口は、デビュー戦で満塁本塁打を放った。しかし、その後は荒っぽい打撃が修正できず、打率2割台前半という低迷が続く。 2学年上の和田は東北福祉大から神戸製鋼を経てドラフト4位で西武に入った。当時は捕手。伊東勤の壁に阻まれた。一塁や外野も守って次第に出場機会をつかみ、6年目の2002年