「今のは質問ですか。私に対する批判ですか。何を言いたいんですか」 沖縄県那覇市の知事公舎で27日に開かれた記者会見で、仲井真弘多知事はメディアの質問に対するいらだちを隠さなかった。 米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に向けた政府の埋め立て申請に関し、知事として「承認」したことを説明する記者会見だった。 足や腰の痛みから25日まで東京都内の病院で入院していた仲井真氏はこの日、カメラのフラッシュを浴びながら、ゆっくりと歩き会見場に入ってきた。 「こんにちは」 一礼して椅子に座った仲井間氏の表情は硬かった。 事前に用意した5枚に渡るコメント文章をじっくりと最後まで読むと、「埋め立て申請は審査を行った結果、基準に適合していると判断し、承認した」との部分を再度、読み上げた。 まるで普天間の危険性除去を優先した苦渋の決断を、理解してほしいと訴えるようだった。 だが、記者団が県外移設