EU=ヨーロッパ連合の加盟国から議員を選ぶヨーロッパ議会選挙は、EUの統合を支持する中道の2つの会派が大幅に議席を減らして、両会派を合わせても過半数に届かない見通しです。これに対してEUに懐疑的な勢力は、主要国のフランスやイタリアなど各国で首位になる見通しで、重要な政策の審議が難航することも予想されます。 ヨーロッパ議会によりますと日本時間の午前9時現在、議会の会派ごとの獲得議席の予測は、EUの統合を支持する中道の2つの会派が全751議席のうち、合わせて329議席で、今の選挙制度が始まった1979年以来初めて、両会派を合わせても過半数に届かない見通しです。 これに対してEUに懐疑的な勢力は、イギリスでEUからの「合意なき離脱」を求める「離脱党」が首位になったほか、フランスで極右政党の「国民連合」が、イタリアで右派政党の「同盟」が、それぞれ首位になりヨーロッパ議会全体でも議席を増やす見通しで